アプリケーションエンジニアとは
アプリケーションエンジニアとは
ITシステムにおけるアプリケーションを開発するエンジニアを指します。要件定義・設計からプログラミング、システムの動作テストなどのシステム開発における一連の作業を行います。仕事の内容によって「業務系」「Web系」「スマホ系」の3つに大別されます。
アプリケーションエンジニアの仕事内容とは
アプリケーションエンジニアの代表的な仕事内容には以下があります。
- システムの要件定義・設計
- プログラム開発
- 動作テスト
- 開発アプリケーションの運用・保守
システムの要件定義・設計
クライアントが求める業務上の役割や利便性を考慮し、開発するシステムの機能要件を定義していきます。要件定義時に考えられる課題についても整理しながら検討を行い、最適なシステム構築の設計を行います。
プログラム開発・動作テスト
仕様が固まったらプログラミングを行います。動作検証時は、さまざまな角度からテストを行い、バグがなくなるまで修正作業を進めていきます。
開発アプリケーションの運用・保守
納品後はアプリケーションが正常に動作し続けるために運用・保守を行います。動作の不具合やサーバダウンなどのトラブルが発生した場合には、速やかにデータの修正やバックアップデータからの復元作業などを行います。セキュリティ監視やハッキングなどからの防御対策もアプリケーションエンジニアの仕事です。クライアントからの改善要望に対する、アプリケーションのアップデートや追加開発も、アプリケーションエンジニアが行います。
アプリケーションエンジニアに必要なスキル・経験
アプリケーションエンジニアは次のようなスキルや経験、知識が求められます。
一連の開発工程における流れの把握
アプリケーションエンジニアは要件定義から設計、プログラミング作業、動作テスト、リリース後の運用・保守といった開発全般に関わることもあるため、開発に関する一連の流れの理解が必要です。
プログラミング言語に関する知識
開発するアプリケーションによって使用するプログラミング言語はさまざまです。業務系はJavaをはじめ、C、C#、PHPなどが使われます。Web系ではPHPやRubyなど、スマホ系ではJavaやSwiftなどの言語知識が必要となります。今後携わりたい開発により必要となる言語が変わり、データベースやネットワークに関する知識も必要となります。自身のキャリアパスと照らし合わせて必要な知識を身に付ける努力も必要です。
アプリケーションエンジニアとして取得しておきたい資格
企業から評価されやすい資格には以下のようなものがあります。
- IPA(情報処理推進機構)が主幹の各情報処理技術者試験
- 基本情報技術者試験
- 応用情報技術者試験
- システムアーキテクト試験
開発言語ごとの認定資格試験
アプリケーションエンジニアに向いている人
プログラミングが好き
最新の開発技術にアンテナを立て、実際に手を動かして習作してみるなど、日頃からプログラミングに触れている人が向いています。こういったチャレンジの姿勢は実際の開発現場でも求められ、プロジェクトの推進力となります。
同じ作業を繰り返すことができる
アプリケーションエンジニアはコードを書いてテストし、バグがでれば原因を究明して修正するといった細かく反復的な作業を繰り返す場面が多くあります。コツコツと作業を行う作業に従事できる人はアプリケーションエンジニアに向いていると言えるでしょう。
常に作業効率化できる手段や方法を考えている
「作業をいかに効率化できるか」を考えながら仕事をしている人は、アプリケーションエンジニアの素質があります。一時的には効率化のためのプログラムの作成に時間が取られたとしても、最終的に業務の効率化につながるシステム構築ができる人には向いている仕事かもしれません。
アプリケーションエンジニアのキャリアパス
アプリケーションエンジニアのキャリアパスですが、開発か運用保守からのスタートとなります。そこで培ったスキルや経験をもとにシステムエンジニアとしてキャリアアップしていくのが一般的な流れです。
システムエンジニアを経て、プロジェクトリーダーやプロジェクトマネージャーとしてさらにキャリアップをするためには、業務全般の知識や、マネジメントスキルなどの習得が求められます。ただし、最近ではマネジメントへ進むラインだけでなく、技術を活かしたスペシャリストラインを用意している企業も増えています。
まとめ
アプリケーションエンジニアは開発工程のはじめから終わりまでの一連の業務に関わることが多く、ITに関する幅広い知識が求められます。アプリケーションエンジニアとしてキャリアをスタートさせるには「業務系」「Web系」「スマホ系」等のアプリケーションの中から、自分のキャリアプランに基づいたスキルを身に付ける必要があります。
昨今スマートフォンの普及に伴い、スマートフォンアプリの需要が急速に高まっています。事業規模や業種に関わらずIT開発への投資は盛んに行われており、アプリケーションエンジニアは今後も有望な職種であると言えるでしょう。