イトウ先生のTips note 【Premiere Pro 2023】キャプションからグラフィックへのアップグレード

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イトウ先生のTips note 【Premiere Pro 2023】キャプションからグラフィックへのアップグレード

イトウ先生のTips note 【Premiere Pro 2023】キャプションからグラフィックへのアップグレード

こんにちは、デジタルスケープの伊藤和博です。

遅くなりましたが、新年あけましておめでとうございます。本年もどうぞよろしくお願い致します。

今回は、2023年最初の2ndbookとなりますが、Premiere Pro2022年12月アップデートから新機能で、「キャプションからグラフィックへのアップグレード」をご紹介します。

Premeire Proのキャプションや文字起こしに関する機能は、過去ブログでいろいろとご紹介させていただいていますが、まずは、キャプションそのものを作成する一連のプロセスは、イトウ先生のTips note 【Premiere Pro 2021】キャプション(字幕)のワークフローで、音声データからテキストを起こしてキャプションにする方法は【Premiere Pro 2021 の新機能:音声テキスト変換 】2021-08-11という記事で、音声からテキスト変換する際の言語を設定する方法は、イトウ先生のTips note 【Premiere Pro 2022】言語パックでご確認ください。

今回の記事では、これら一連の機能に加え、キャプションクリップをグラフィッククリップに変換する機能が追加されたため、この機能についてご紹介したいと思います。

今回のアップグレードによって、音声データから作成されたテキストをグラフィック化し、キーフレームを設定したり、さまざまなエフェクトが適用するなど、キャプションからテロップ作成まで行えるようになりましたので、この辺りの機能についてみていきましょう。

さっそくやってみよう!

まずは、キャプションそのものの作成方法については、イトウ先生のTips note 【Premiere Pro 2021】キャプション(字幕)のワークフローを、ナレーションなどの音声データからテキストを起こす方法は【Premiere Pro 2021 の新機能:音声テキスト変換 】2021-08-11の記事を参照していただきたいのですが、今回の記事ではナレーションとなるサウンドデータから文字起こしを行い、キャプションを作成するまでのご説明は割愛させていただき、以下のようにナレーションのサウンドデータから文字起こしを行い、キャプションまで作成してある、という前提でご説明させていただきます。

サウンドクリップ

文字起こし

キャプション

キャプションそのもののテキストデザインを行う場合は、従来通りエッセンシャルグラフィックスパネルから行いますが、今回新たに搭載された機能は、このキャプションクリップからグラフィッククリップを作成する機能になります。まずは、タイムラインパネル上で、キャプションクリップを選択しておきます。

キャプションを選択

グラフィックとタイトルメニューから、「キャプションをグラフィックにアップグレード」を選択します。

キャプションをグラフィックにアップグレード

すると、以下のように、キャプションクリップがあった時間軸と同じ時間軸上に、グラフィッククリップが生成されます。

グラフィッククリップが生成

グラフィッククリップですので、エフェクトコントロールパネルでキーフレームを設定して、さまざまなアニメーションを設定したり、エッセンシャルグラフィックスパネルでイントロやアウトロを設定したりするなど、テキストではなくグラフィックスとして編集が可能になります。

エフェクトコントロール

なお、キャプションから変換したグラフィッククリップのため、いわゆるプロジェクトパネルからドロップで配置できる元のソースはありません。そのため、グラフィッククリップとしてさまざまなシーンで利用したい場合は、ソースグラフィックにアップグレードしてプロジェクトパネルにソースを作成しておくといいでしょう。

ソースグラフィックにアップグレード

これまでのキャプションは単なるテキストでしたが、今回のこの機能によって、テキストそのものをグラフィックスとして操作できるようになり、シェイプなどと融合して活用することもできるようになりました。この機能によってキャプションからテロップを作成する、ということも可能になりましたので、アップグレードがまだの方はぜひアップグレードして使ってみてください。それでは2023年もよろしくお願い申し上げます。

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伊藤 和博
株式会社デジタルスケープ
トレーニングディレクター
伊藤 和博

講師歴25年。講座開発数200以上。 総合商社のスクールでMac/Winを使ったDTP/Webトレーニングスクールの業務全般を担当。大手PCメーカー、プリンターメーカー、化粧品メーカー、大手印刷会社、大手広告代理店、新聞社、大手玩具メーカー、大学、官公庁、団体などに向けたトレーニングなど幅広い企業の人材育成に携わる。 現在は、デジタルスケープにてAdobeCCを中心としたトレーニングの企画、講師を務める。 Adobe認定エキスパート、アップルコンピュータ認定技術者、CIW JavaScript Specialist、CIW Web Design Specialist。