イトウ先生のTips note 【Premiere Pro 2022】言語パック

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イトウ先生のTips note 【Premiere Pro 2022】言語パック

イトウ先生のTips note 【Premiere Pro 2022】言語パック

こんにちは、デジタルスケープの伊藤和博です。

今回は、Premiere Pro 2022から新機能で、「言語パック」をご紹介します。

Premiere Pro 2021の時、音声テキスト変換の機能が搭載され、音声データに含まれる声をテキストデータに変換する機能が搭載されましたが、2022の2月アップデートからこの機能がさらに強化され、13ヵ国分の言語パックをローカルにダウンロードできるようになりました。これまではオンラインによってテキスト変換を行なっていましたが、この機能の搭載によって、音声データからのテキストデータ作成がおよそ3倍高速になりました。

2022の2月アップデート(バージョン22.2)以降は、アプリケーションのインストール時点で英語の言語パックが自動でインストールされ、その他の言語は、言語ドロップダウンリストからインストールする、という使い方になりますが、その辺りの機能をご紹介します。

さっそくやってみよう!

音声データをテキストデータに変換し、キャプションクリップなどを作成していくオペレーションは、以前のブログイトウ先生のTips note【Premiere Pro 2021 の新機能:音声テキスト変換 】2021-08-11にてご紹介しておりますので、そちらを参照していただきたいのですが、今回のブログでは言語パックのダウンロードに関してご紹介していきます。

まずは、パネルレイアウトを「キャプションとグラフィック」に変更した方が操作しやすいため、「キャプションとグラフィック」に変更し、テキストパネルを表示しておきます。

キャプションとグラフィック

テキストパネル内の「シーケンスから文字起こし」をクリックすると、自動文字起こしのウインドウが表示されるため、このウインドウ内でテキスト変換したいトラックを選択し、そのトラックの言語を指定します。

シーケンスから文字起こし

この言語の選択時に、雲のアイコンがついている言語とそうでない言語があるのが確認できます。

クラウドアイコン

雲のアイコンがついて「いない」言語は、言語パックがすでにローカルにダウンロード済みの言語で、ついている言語は未ダウンロードの言語になりますが、この言語パックは、テキスト変換前にあらかじめ事前にダウンロードしておく、というものではなく、テキスト変換を行う際に同時にダウンロードされる仕組みになっているため、初めてテキスト変換する言語の場合は、言語パックが自動でダウンロードされ、その後テキスト変換される、という形になります。

変換したいトラックを選択し、言語から初めて使用する言語を選択して、「文字起こしを開始」をクリックすると、テキストパネルに言語パックのダウンロードの様子が表示され、その後自動的にテキストが作成されます。

言語パックのダウンロード

通常のインターネット回線であれば、言語パックそのもののダウンロードは1言語あたり5分前後でダウンロードできるかと思います。なお、1言語あたりの言語パックのファイルサイズは約650MB程度になりますが、映像編集をされている方であれば、650MB程度であればあまり気にならないファイルサイズかと思います。また、Premiere Proにて対応している言語は以下の13の言語になります。

  • 英語
  • 英語(英国)
  • 簡体字中国語(標準中国語)
  • 中国語(繁体字)
  • スペイン語
  • ドイツ語
  • フランス語
  • 日本語
  • ポルトガル語(ヨーロッパ)
  • 韓国語
  • イタリア語
  • ロシア語
  • ヒンディー語

初めて使用する言語の場合は、言語パックのダウンロード+テキスト変換の時間が取られるため、オーディオのデュレーションによっては少々時間がかかるかもしれませんが、同じ言語を2回目以降で変換する時には、オフラインによる変換が可能になり、かつ従来と比べて非常に高速に変換できるようになりましたので、アップデートがまだの方はぜひアップデートして使ってみてください。

関連講座

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伊藤 和博
株式会社デジタルスケープ
トレーニングディレクター
伊藤 和博

講師歴25年。講座開発数200以上。 総合商社のスクールでMac/Winを使ったDTP/Webトレーニングスクールの業務全般を担当。大手PCメーカー、プリンターメーカー、化粧品メーカー、大手印刷会社、大手広告代理店、新聞社、大手玩具メーカー、大学、官公庁、団体などに向けたトレーニングなど幅広い企業の人材育成に携わる。 現在は、デジタルスケープにてAdobeCCを中心としたトレーニングの企画、講師を務める。 Adobe認定エキスパート、アップルコンピュータ認定技術者、CIW JavaScript Specialist、CIW Web Design Specialist。