DXが加速した「コロナ禍」での1年と、5Gサービスの価値と期待

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DXが加速した「コロナ禍」での1年と、5Gサービスの価値と期待

DXが加速した「コロナ禍」での1年と、5Gサービスの価値と期待

2020年2月、約1年前にこのような記事を書きました。
2020年「5G革命」がやってくる ~ワクワクと挑戦と成長の年~

筆者がこの記事を書いたときはまだ「コロナ」の影響も少なく、2020年はオリンピックとの相乗効果により5Gの普及が加速していくのではと考えていました。しかし「コロナ」が蔓延し、さまざまな事がストップする事態となりました。今回は、テレワークが推奨され急激に業務環境が変わる中で感じたことを、実体験をもとにお話しをしていきます。

5G普及の遅れには「コロナ」の影響も

5G普及の遅れには「コロナ」の影響も

携帯大手3社は3月末より、新規参入の楽天も9月末から5Gサービスを開始しました。しかしながら現在5Gが繋がる場所といえば、人口密集地など限られたエリアのみにとどまっています。計画では2〜3年かけて対象エリアを全国的に拡大するようですが、使用できる場所が限定的なこともあり普及が思ったよりも伸び悩んでいるように思えます。

そもそも5Gの普及が進まない要因として、

  • 電波の特性によるエリアの狭さ
  • コスト高

など特有の問題などがありますが、「コロナ」による緊急事態宣言が発令され、PR活動も満足にできず、消費者に魅力を伝えられなかったのも影響として大きいと考えられています。

サービス開始からスタートダッシュとは行きませんでしたが、

  • 通信量の値下げ
  • 携帯端末の低価格化

などを実行し、普及とユーザーの獲得に向けて各社努力しています。

また、基地局の整備が加速すれば対象エリアが増え、普及もどんどん加速していくはずです。環境が整備されることで5Gを活用できる機会が創出され、遠隔操作やAI技術を取り入れた産業やビジネスに変化が訪れると考えられますが、そのようになるまではもう少し時間がかかりそうですね。

「コロナ禍」が続き必要になったもの

「コロナ禍」が続き必要になったもの

5Gサービス開始により、「あんなことができたら良いな」が現実化しようとしています。しかし「コロナ禍」においては、テレワーク推奨などこれまでの常識に囚われない方法が求められるようになり、「できたら良いな」という実現願望より、もっと現実的な「実用的で直ぐに取り入れられるもの」がまず必要と思うようになりました。

  • 業務のオンライン化
  • 脱印鑑

そのような中で良く使われるようになったものが、「Zoom」「Google Meet」「Microsoft Teams」などのオンラインミーティングサービスです。これまでも拠点を繋いだ会議や商談の場などで使用することはありましたが、普段のグループミーティングでも日常的に使われるようになりました。これに伴うように、書類のデジタル化(ペーパーレス)やミーティング時間の短縮なども促進され、環境の変化によって良い循環も生まれました。

実際DDSでもZoom会議や脱印鑑を取り入れることで、コミュニケーションや確認作業の部分で時短(効率化)にも繋がったと思います。導入にあたっては、新たにネットワーク環境の整備や運用ルールを決めることが必要でしたが、導入コストが低いところから始めたことも相まって、抵抗感なく導入できました。

また、オンラインサービスを快適に使うためには、回線の太さ(容量)も必要です。外出先などで既存の4G回線を使用した際は、映像の劣化や回線が途切れたり、ファイルの送受信にも時間が多少かかったりとストレスを感じました。ここに5G環境が整備されていたら快適に処理できるはずで、動画やファイル送受信などシンプルな作業でも有用性があると感じました。

今や当たり前のようにオンラインサービスを使用していますが、DDSでも使用しているサービス(ツール)について一部をご紹介いたします。

コミュニケーションツール Slack
ミーティングツール Zoom
Google Meet
Microsoft Teams
タスク管理ツール Trello
Asana
Backlog
クラウドサービス AWS
DDSで使用しているツール

5GプラットフォームでのWEBコンテンツを考える

5GプラットフォームでのWEBコンテンツを考える

5G環境では、大容量コンテンツを簡単に取得することができます。今後はさらにサブスクリプション型の動画配信サービスや大人数でのリアルタイムコミュニケーション、最近話題の「Clubhouse」のような新しいSNSサービスなど優れたコンテンツが増えていくと思われます。

またこれは筆者の願望にもなりますが、VRや全天周囲モニターを利用し、360°動画のリアルタイム配信を通じ大人数で時間を共有できるコンテンツが生まれると良いなと思っています。家に居ながらライブ会場の雰囲気を味わえたり、海外でも宇宙でもどこでも好きなだけ旅行気分を味わえたり、友人や家族と共にバーチャルで臨場感のある体験が簡単にできるようになると嬉しいですよね。ビジネスシーンでも、プレゼンテーションやセミナーのような場面で活用できれば、より印象的なものができると思います。

WEBサイトでは、高画質動画やWebGL*¹での3Dコンテンツなど、ユニークで魅力のあるコンテンツも徐々に増えていくと思います。とはいえWEBサイトで一番重要なことは、情報検索が正しく行われることです。必要な情報が見つけられなければ、訪れたサイトから瞬時に離脱してしまいます。正確な情報とデバイスに最適なデザインの両方を、バランス良く取り入れるよう心掛けましょう。

*1…ブラウザ上で3D表示を可能にする標準仕様のこと。「Three.js」などのJavaScriptライブラリを使用して制作しているものが多い。

最後に

「コロナ禍」においては経済的なマイナスが大きいですが、デジタル化という流れの中ではデジタルトランスフォーメーション(DX)が加速するきっかけになったように思えます。5Gプラットフォームには多くの可能性が潜んでおり、活用することでさまざまなところに変化が訪れるはずです。また一方では、変化を望まないこともあるかと思います。技術の進化は日進月歩で、この流れに逆行することはできません。忘れてはいけないのは、技術も社会生活をより豊かにしたいという願いから生まれているということです。「豊かさ」を感じるものは、人によってさまざまと思います。「コロナ」との戦いは続いていますが、誰もが心から「豊かさ」を感じられる日が訪れることを筆者も願っております。


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株式会社デジタルスケープ デザイン&デベロップメントスタジオ 高杉 充
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高杉 充

2005年よりWEB業界に入り、未経験ながらOJTで1年ほど数社のサイト更新を経験した後、以降はグローバルメーカーやWEB証券会社のサイト運用など大手から中小企業まで様々な案件にWEBコーダー・フロントエンドエンジニアとして携わる。現在は、フロントエンドエンジニア・ディレクターとして、サイトリニューアルやお客様先常駐案件などの提案から制作・運用までを担当。
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