DDSが開発環境のスタンダードを「Gulp×Git×WordPress」にした理由

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DDSが開発環境のスタンダードを「Gulp×Git×WordPress」にした理由

DDSが開発環境のスタンダードを「Gulp×Git×WordPress」にした理由

先日「DDS 匠ブログ始めます!!」と告知させていただいたD&D Studioのブログが本日スタートします!

初回はDDSが「Gulp×Git×WordPress」を開発環境のスタンダードにした理由をご紹介したいと思います。
みなさんも開発環境については色々と悩まれているかと思いますが、DDSでは以下の2点に着目して選定をしました。

選定基準

  1. 1-- 案件のニーズに合致している
  2. 2-- DX(Developer Experience ※開発体験)設計の上で優れている
 

では具体的に選定理由の内容を見ていきましょう。

1. 案件のニーズに合致している

Gulp×Git×WordPress

これは、DDSが受託している案件にとどまらず、世の中のトレンドと言えるでしょう。 アウトソーシングの必須スキル要件が「Gulp×Git×WordPress」になっていることも多く、DDSの育成カリキュラムにも含まれています。 「Gulp×Git×WordPress」がトレンドと呼ばれるまでにシェアを拡大している理由はいくつかありますが、大きな理由としては「Automation(自動化)」と「Scalability(拡張性)」ではないでしょうか。
昨今ではWeb制作業務の一部を自動化することによって、これまで何人かで行っていた業務を一人で行うことが珍しいことではなくなってきており、企業側もコスト削減という観点から「Automation(自動化)」を推進するところが増えてきました。 使うツールやプラットフォームがかたちを変えることはあっても、クリエイターはこの自動化のトレンドを今後も追っていく必要があるでしょう。
そして「Scalability(拡張性)」という観点もクライアントのニーズを考える上では重要です。クライアントの要件は時代とともに変化・多様化しています。 これに柔軟に対応できるツールやプラットフォームをしっかり検討しないと、運用フェーズでそのシワ寄せが来ることになります。
例としては、ツールやプラットフォームのサポートは十分か、サードパーティのツールと連携できるか、拡張機能は充実しているかなどです。これらは後述のDX(Developer Experience ※開発体験)の観点の話にもなりますが、この目に見えづらい部分こそ、クライアント目線でクライアントに寄り添って提案していく中で非常に重要だとDDSは考えています。
「Gulp×Git×WordPress」は様々な自動化を補助する機能がデフォルトで備わっており、サードパーティツールとの連携など拡張機能も充実しているので、「Automation(自動化)」と「Scalability(拡張性)」という点で優れていると言えるでしょう。

2. DX(Developer Experience ※開発体験)設計の上で優れている

 DX設計の上で優れている

Web制作は実は企画段階で開発がスタートしていると言えます。具体的には機能改善や新規機能追加といったソリューション提案や新規企画の実現可否判断や技術トレンドのリサーチなどです。
少し話が逸れますが「form follows function(形式は機能に従う)」という言葉はあまりにも有名ですね。耳にしたことがあるという読者の方も多いでしょう。 筆者も「form follows function(形式は機能に従う)」ということに対して概ね同意ですが、これには一点補足が必要だと考えています。 具体的には「今実現できる技術において、形式は機能に従う」ということです。 カンの良い読者はもう筆者の言いたいことに気づいたかもしれませんが、この話は「企画段階で開発がスタートしている」ということに繋がってきます。 企画段階で開発着手のReady条件、つまり開発に着手する前の前提条件を明確にする必要があります。 それはコスト的なものであったり、難易度であったり、体制であったり様々です。 これが明確になっていないままプロジェクトを進めた場合、後になって実現不可なことを検討し続けていたことに気づく、または後戻り工数の増加といったことに繋がります。
つまりここで筆者が言いたいことは、開発知識は企画立案においても必要だということです。 もしその認識がなく必要なプロセスを踏まなければ、その企画はただの絵に描いた餅と同じといえるでしょう。
そして次に、開発フェーズはもちろんのことながらリリース後の運用・保守設計も重要になってきます。 具体的にはどのようなスキルの人間がどのくらいの頻度で何を更新・改修するのかを明確にし、メンテナンス性・拡張性を担保するにはどのような開発環境が適切か議論・検討することです。せっかく高品質なものを作ってもここがしっかり設計できていないと、すぐにその後の運用で品質が劣化してしまう可能性があります。これでは仮にどんなに良いものを作ったとしてもクライアントの満足感は得られません。
「Gulp×Git×WordPress」は企画を実現する為の多くの機能をデフォルトで提供し、リリース後のバージョン管理機能やバックアップ機能も充実しています。 開発環境を選定、構築するのも色々な観点での検討材料がありますね。

最後に

DDS匠ブログ初回は如何でしたか?
DDSが開発環境のスタンダードを「Gulp×Git×WordPress」にした理由はお分かりいただけましたでしょうか。
本記事が、「言われてみれば当たり前だけど実案件ではこの観点で考えられていなかった」または「考えもしなかった」という方々に対して、新たに考えるきっかけになれば幸いです。
今回はDDSがなぜ開発環境のスタンダードを「Gulp×Git×WordPress」にしたかを中心に解説してきましたが、次回は実際の使い方や実例について詳しくご紹介致します。
これから毎月更新予定のDDS匠ブログを宜しくお願いします。


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株式会社 深谷歩事務所 代表取締役 深谷 歩
株式会社デジタルスケープ
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石井 仁

2007年からコーダーとしてWEB業界のキャリアをスタート。
一番最初に投資信託サイトのリニューアルを経験し、その後大手ポータルサイトのコンテンツリニューアルにディレクターとして携わる。以降ディレクターとコーダーの2つのポジションでキャリアを重ねた後、現在はプロデューサー兼フロントエンドとしてサイト制作の提案から立ち上げまでを行っている。
また、チームマネジメント業務も行っており、クライアントとチームメンバーの成長と発展に日々取り組んでいる。