映像匠塾2021 デジタルリマスター編 ~未来に受け継がれる名作の舞台裏~ 開催レポート
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映像匠塾2021 デジタルリマスター編 ~未来に受け継がれる名作の舞台裏~ 開催レポート

みなさん、こんにちは!映像匠塾事務局です。
7月2日(金)、『映像匠塾2021デジタルリマスター編』が、ウェビナー形式で開催されました。
今回の映像匠塾は、竹芝で開催された「ちょっと先のおもしろい未来」というイベントとコラボし、その前夜祭の一部として、竹芝ポートスタジオからの配信でお送りしました。そして、配信には㈱IMAGICA GROUP、㈱コスモ・スペース、㈱IMAGICAエンタテインメントメディアサービス、㈱フォトロンといったグループ会社の協力を仰ぎ、総力を結集してお送りする豪華イベントとなりました。
また、内容も松竹㈱様と㈱松竹映像センター様にご協力いただき、映像匠塾では初めて「デジタルリマスター」を取り上げることができました。
その結果、映像匠塾史上最高の200名を超える方々に参加いただき、大変盛り上がったイベントとなりました。ご協力いただいた関係者の皆様には、本当に大感謝です!
登壇者プロフィール
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松竹株式会社
映像アーカイブ室長 井川 透 氏 -
1988年松竹入社。約25年間、映画興行(映画館支配人・番組編成など)に従事。2014年から映画営業部長。2017年から映像素材管理スタッフ(現:映像アーカイブ室長)。
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株式会社 松竹映像センター 常務取締役 五十嵐 真 氏
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1990年松竹入社。小津安二郎や木下惠介のDVDBOXを制作。2005年から「砂の器」「東京物語」等のデジタル修復を担当。2011年松竹映像センターへ出向、2017年から「男はつらいよ」シリーズ全49作のデジタル修復を手掛けた。
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株式会社IMAGICAエンタテインメントメディアサービス
メディア事業部 メディア営業部 フィルム・アーカイブ営業グループ
アーカイブコーディネーター 水戸 遼平 氏 -
2008年入社。映画分野の技術コーディネートチームに所属し、フィルムからデジタルシネマへの過渡期を経験。2013年からはアーカイブコーディネーターとして100作品以上のデジタルリマスター作業に関わる。
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株式会社IMAGICAエンタテインメントメディアサービス
メディア制作部 アーカイブグループ
デジタルレストレーションスーパーバイザー 中村 謙介 氏/新井 陽子 氏 -
10年以上にわたり、デジタルレストレーション業務を担当。現在デジタルレストレーションスーパーバイザー。チームとして、累計5,000本以上の映画やアニメーション、ドキュメンタリーなど幅広いジャンルの作品の修復を担当。
カンヌ国際映画祭や東京国際映画祭などでのワークショップやセミナーに加え、デジタルレストレーション用のシステム設計やワークフロー提案なども行っている。
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株式会社 フォトロン
映像システム事業本部
ソリューション営業部 プロジェクトサポートグループ ライブグラフィックスチーム
兼 ソリューション営業部 プロジェクトサポートグループ XRライブプロジェクト
兼 技術統括部 ポストプロダクションチーム 太田 貴之 氏 -
2009年にデジタルスケープ社の紹介にて現職に就業。
同社取り扱いの様々な映像・音響機器製品、ネットワーク関連サービスのデモ・販売・保守運用を担当。
特にデジタルリマスター製品、カラーグレーディング製品においては入社以降一貫してその販売・運用に携わる。
ウェビナー開催の裏側
当日は、朝から土砂降りの雨。月初の金曜日に雨が重なったせいか、タクシーがなかなか捕まらなかったものの、重い機材を抱えながら何とか会場にたどり着きました。
会場に着いて、我々がまず目にしたのは、まるでテレビ中継のような機材群とその中で慌ただしく準備する撮影スタッフと音声スタッフでした。というのも、「ちょっと先のおもしろい未来」の前夜祭では、3つのイベントが予定されていて、そのうち「映像匠塾」と「未来のプレゼンテーション」の2つを竹芝ポートスタジオのこの会場から配信することになっていたのです。それで、撮影スタッフと音声スタッフは、1日に2つのイベント配信をこなさなければならず、朝から大忙しでした。


そして、いよいよ準備が整いました。スタジオは、背景に画像を合成したり、離れて座る登壇者たちを1つの画角に収めるために、グリーン一色です。本番を前にした登壇者たちにも、マイクとイヤホンが付けられました。ちょっと緊張気味です。

本番スタート
「男はつらいよ」は、誰もが知っている名作中の名作です。松竹㈱様では、「男はつらいよ」シリーズ全49作をおよそ2年かけて蘇らせました。本番は、この事例を取り上げ、作業フローの説明やレストレーションの実演、機材紹介など盛りだくさんの内容でした。
それでは、ダイジェスト版にてお楽しみください。
今回の映像匠塾は、いかがだったでしょうか?
デジタルリマスターによって、フィルムで作られていた過去の名作も新作映画のように劇場で見ることができるのですね。私も映画館に行きたくなりました!
映像匠塾では、今後も映像業界についていろいろ発信していきます。
ぜひ、次回もお楽しみに!
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株式会社デジタルスケープ
山崎 義成 -
1990年から約30年間IMAGICA Lab.在籍し、エディターとして、CM・TV・映画とジャンルを跨いで活躍。
ワークフローの作成から編集・グレーディングまで幅広く担当。3Dや4K/8K、HDRなども手掛けている。
代表作:映画「デスノート(前編・後編)」、映画「どろろ」、3D映画「ラビットホラー3D」、アニメ映画「秒速5センチメートル」、4K「ポール・マッカートニー・アウト・ゼアー2015」 他