映像匠塾2019 動画マーケティング編 ~効果的な動画制作でお悩みのあなたへ~開催レポート
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映像匠塾2019 動画マーケティング編 ~効果的な動画制作でお悩みのあなたへ~開催レポート
映像匠塾は、映像業界にかかわる全ての方に向けて、その時の旬のテーマや興味を持ってもらえるようなテーマで2014年から毎年開催しているセミナーです。
2019年は「動画マーケティングでいかに効果的な動画制作をするか」というテーマで、第1回匠塾からお力添えいただいている川船氏にご協力いただき、開催しました。
クリスマスが間近の12月20日、渋谷の会場には事前に申し込んだ42人の方が来場し、熱心に講演に聞き入っていました。そのレポートをお届けします。
昨今、広告動画・動画制作というキーワードをよく耳にしますが、今回は2名の講師にご登壇いただき、2部構成で進行しました。
第1部「アドビ製品が実現する動画内製化」
第1部の講師は、アドビでマーティングを担当する田中玲子氏。各製品の特長や違いなど、ツールの面から映像制作についてお話しいただきました。
なぜ、動画が良いのか。
- ・写真よりも動画の方が伝えたいことがより伝わる
- ・お客さんとのエンゲージメントが高まる
そして、動画が増える背景を後押しするのは、
- ・通信速度の高速化(5G)
- ・プラットフォームの拡大(当たり前にスマホで動画が見えること)
- ・動画広告やそれに伴うインハウスツールでのマーケティング活動
- ・動画広告の急増
といったものになります。
すでに、社内での動画制作を行っている方も多く、今後はさらに急増していくと思います。
例えば、自社サービスや商品紹介、イベント報告、そして社内の日常などの動画をSNSに公開する為に動画制作をされているか方々が現状多いです。
これから動画を内製化したいと考えている方もいらっしゃると思います。そのような方々にもアドビ製品が制作の一助になればと思います。
■Adobe Premiere Rushについて
昨年発表されたモバイルでもデスクトップでも編集できるアプリケーション。
モバイルで編集していた素材やプロジェクトをクラウドで保存できる為、編集の続きをデスクトップで制作できるのも特徴となっています。
Adobe Premiere Pro(以下、Premiere Pro)と同様、モーショングラフィックステンプレートが充実しているので、自分で作成していなくてもテンプレートを使うことで、高品位に仕上げることができます。また、Premiere Proで自分で作成したテンプレートをインポートすることも可能です。
日常的にアップしたいものはこのAdobe Premiere Rush(以下、Premiere Rush)で作成ができますが、
さらに作り込む場合には、Premiere Proがおすすめです。
その他、Adobe Creative Cloudで好評なのは、
社内にデザイナーがいる場合になりますが、PhotoshopデータをPremiere Proで使用できる点です。PhotoshopやIllustratorとの連携でより映像のクオリティをUPすることもできます。
これから動画内製化を始める方に、まずは使ってもらえるといいのではないでしょうか。
■リッチコンテンツに仕上げるためには
プロっぽいものを作成したいとき、テロップをどう作るかが質に関わってきます。
テロップを良いものにするために、Adobe Fontsをオススメしています。
ビジネスで使えるフォントが入っているのが特徴です。フォントによって映像の質が結構変わってきます。
加えて、Adobe Stock。
写真もそうですが、モーショングラフィックステンプレートを使えるのがポイントです。
それぞれの使用方法については、Webサイトをご覧ください。
また、ブログで連載もしており、「内製化でいかに動画をよく見せるか」などをテーマに書いているので、こちらも参考にしてください。
そして、内製化する場合のアドバイスとして、
「いきなり全て内製化するのではなく、バランスを見て、制作されるのが良いと思う。」と締めくくられました。
第2部「ユーザーに好まれる動画の作り方」
第2部の講師は、アドビ コミュニティエヴァンジェリストの山下大輔氏です。
映像講師をする傍ら、Twitterなどで映像の発信をすることも多く、Adobe MAXなどを紹介されています。
去年・今年にかけてAfter Effectsのニーズが高まってきているため、今回ご講演いただきました。
山下氏のお話は技術面の内容で、実際の編集画面を見ながらハンズオンでの説明が行われました。
見せていただいたのはオープニングに使えそうな動画例で、今回のセミナー用に作成いただいた映像です。シンプルですが見やすいデータとなっており、ツールを使い慣れている方なら、とても参考になる内容でした。
実際に制作する際、気を付けるべきポイントや、○○を表現するために取るべき手順、作業を簡易化するためのワンポイントアドバイスなど、一連の流れでご説明いただきました
量産を意識して、「文字を入れ替えるだけでいいようなテンプレートにするのがよい」といった「修正がしやすいように作成していく」を念頭に置いたコツは、制作者の方ならすぐにでも参考にしたいポイントだったのではないでしょうか。
参加者からの質問も、実際の業務に基づいたものやツールの活用方法といった具体的なものがあがっていました。
そして第三部は、恒例の懇親会。
映像業界に関わる方同士、共通の話題で盛り上がり、本日のセミナーは終了いたしました。
映像業界の第一線で活躍される皆様に向けた匠塾。
今後も開催を予定しておりますので、次回もご期待ください!
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株式会社デジタルスケープ
ビジュアルプロモーション部 映像ブランディンググループ
青木 彩子 -
2005年入社以来、映像業界に向けた人材コンサルティングサービスに携わり、放送局、ポストプロダクション、映像・CG制作会社を始め、100社を超えるクライアントの営業窓口を担当し、約300名の転職希望者の支援を行う。
派遣スタッフの社員登用支援や、新卒クリエイターの採用活動にも携わり、直近では映像クリエイター向けのイベント・セミナー企画を担っている。