フレームを越えた映像表現を生み出す、株式会社ピクスって一体どんな会社!? ~01:仕事の器を広げ続けるプロデューサーにインタビュー!前編 ~

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フレームを越えた映像表現を生み出す、株式会社ピクスって一体どんな会社!? ~01:仕事の器を広げ続けるプロデューサーにインタビュー!前編 ~

フレームを越えた映像表現を生み出す、株式会社ピクスって一体どんな会社!? ~01:仕事の器を広げ続けるプロデューサーにインタビュー!前編 ~

「独創性と革新性」をモットーに、数々の映画やCM、ミュージックビデオ、映画などを手がけ、近年は3Dプロジェクションマッピングや屋外広告映像、ライブやイベント映像などへも映像表現の場を広げる株式会社ピクス
今回ToCreatorでは株式会社ピクスを大特集!同社のクリエイティブを生み出す原動力、今後のビジョンなどたっぷりお話をお伺いします。

第1弾は同社で数多くの有名アーティストのミュージックビデオをはじめ、大規模なプロジェクションマッピングの先駆けとなった東京駅丸の内駅舎プロジェクトにて映像制作も手がけたチーフプロデューサーの諏澤大助氏のインタビューを前後編でお届けします。
ピクス立ち上げ初期から同社に参加した諏澤氏にこれまでの歩みと携わったプロジェクトなどについて伺いました。

ピクスの設立から現在に至るまでの歩みを教えてください。

僕は設立当初から在籍していたわけではないのですが、2000年当時、最先端のスタイリッシュな映像が集まるチャンネルとして評価の高かったMTV Japanのクリエイティブ部門がスピンアウトしてできたのが当社です。初めはミュージックビデオが多かったのですが、次第にCMのご依頼などが増えていきました。
手前味噌ですが、尖った面白いことだったらピクスさんに、とお声がけいただくことが多かったようです。現在では映像という媒体を使って幅広く体験を提供していこうとプロジェクションマッピングなどの空間演出など、時代に合わせて手掛ける内容も拡大しています。

P.I.C.S社 エントランス

P.I.C.S社 エントランス

設立後、比較的初期からピクスにご参加されていたということですが、入社の経緯、映像業界に興味を持たれたきっかけについて教えてください。

クリエイターや映像表現に関する知識はなく、華やかな世界に憧れて映像の専門学校に進学し、カメラを触ったり、PCで編集したりしながら映像をつくる面白さに目覚めました。
業界関係者からも刺激を受け、映像の仕事に就くと覚悟を決めていた矢先に、通っていた学校にピクスが撮影をしに来たんです。そこでスタッフと知り合い、現場に出入りするようになって、そのまま就職しました。

当時はディレクターとプロデューサーも6人ずつくらいで、プロダクションマネージャーが少なかった時代。最初の現場は忘れもしないパイを投げつけられるスタンドインでした (笑)。
入社早々WEBムービーの撮影でタイに行ったこともあります。一年目は現場でわけもわからず、がむしゃらに仕事をこなしていましたね。当時は六本木の真ん中にオフィスがあり、誰でも自由に出入りできたこともあって金曜夜ともなると外が騒がしくなって、かなり今とは違う環境でした。
ミュージックビデオが多かったですが、CMやVP(*1)など、色々なプロデューサーの案件にマルチにかかわることで経験値を上げていけたことは、大変でしたが、今に活きています。

(*1)…Video Promotion(販促用ビデオやPRビデオ)の略

諏澤大助氏

プロデューサーになって意識が変わったことはありましたか?

7年目にプロデューサーになり、それまでのプロダクションマネージャー時代よりも様々な事に気を配り考えるようになりました。非常に影響力のあるポジションなので責任やプレッシャーも増えましたが、楽しみも増えました。スタッフィングなど自分である程度コントロールできるようになったことも大きいですね。

印象に残ったプロジェクトとそのこだわりについて教えてください。

デビュー当時から担当している乃木坂46のミュージックビデオです。限られた予算内で彼女たちの世界観をいかに伝え、エンターテイメントとして観る人にどう楽しんでもらうか。多少無理をしてでもクリエイティブとして価値あるものを作ってバズらせたい。言われたから作るという仕事には絶対にしたくないと思っています。

乃木坂46「Sing Out!」MV

プロデューサーとして常に意識していることは何ですか?

ディレクターはアニメーションがうまい、ドラマができる、アーティストを魅力的に撮れる、といった個性があった方がいいと思いますが、プロデューサーに必要なのはどれだけ仕事をまとめる力量があるか、器の大きさが問われるポジションだと思います。観客やクライアントが何を求めているか、どういうメッセージを伝えるべきか。その正解を導き出すのがプロデューサー。この仕事をしたことによって次の仕事に繋がるか、といったことも意識しながら制作を引き受けています。

同じ予算であれば、自分が発注者ならミュージックビデオなどの映像制作だけでなくWEBグラフィック、空間演出など、マルチにできるプロデューサーに依頼したい。器としての幅の広さと、柔軟に対応できるかということも常に意識してきたところです。

後編では、プロデューサーとしてのターニングポイントになったという、2012年に映像制作を担当された東京駅丸の内駅舎のプロジェクションマッピングについても伺います。是非ご覧ください。

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To Creator編集部
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