IMAGICA IRISの映像クリエイターに聞く! 好きなことを仕事にして、やりたい仕事を手に入れるまで

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IMAGICA IRISの映像クリエイターに聞く! 好きなことを仕事にして、やりたい仕事を手に入れるまで

IMAGICA IRISの映像クリエイターに聞く! 好きなことを仕事にして、やりたい仕事を手に入れるまで

動画・WEBのコンテンツ制作から広告配信までを手がけるクリエイター集団、IMAGICA IRIS。映像クオリティの高さとエンドユーザーのニーズを見据えたプロモーション戦略、動画広告での効果改善が、映像業界のみならず広告業界からも注目を集めています。学生時代に興味を持った映像制作の仕事に就き、現在は映像クリエイター兼アートディレクターとして数々の広告戦略に携わる、同社の近藤祥吉氏に「好きなことを仕事にするまで」を語っていただきました。

株式会社IMAGICA IRIS アートディレクター 近藤祥吉 氏

株式会社IMAGICA IRIS
アートディレクター
近藤祥吉 氏

IMAGICA.Lab.のテレビ番組担当エディターとしてキャリアをスタート。
JPPA AWRADS2018 映像技術部門 テロップデザイン・共通 新人賞(ホンマでっか!?TV #258)受賞。
主にイラストやエフェクト等を用いたCG系動画を得意とし、さまざまなジャンルのゲーム系のPVを構成・演出から手がける。
IMAGICA IRISが送り出す作品の監修・クオリティコントロールを担っている。

映像制作は好きだけど、プロになりたいという意識はなかった高校時代

高校で放送部に入ったのが始まりで、映像制作を始めました。学園祭や運動会の様子を撮影し、それを編集して学校の広報用の映像などを作っていました。ゆるく役割分担があり、演出する人や撮影する人がいて、その中で私は主に編集を担当していました。
撮影機材はもともと学校にあったもので、撮影したテープをパソコンに取り込んで編集していました。カメラやソフトの使い方、簡単な編集の仕方は先輩が教えてくれました。
放送部は3年間続けて、映像制作も楽しかったのですが、当時は趣味の範囲でした。

プログラミングや画像処理について学んだ大学時代

高校時代から映像の世界に興味はあったのですが、プロになることを意識していませんでした。でも、直接映像については学ばなくても、何か近しいところがいいなと思って大学の情報科に進み、プログラミングや画像処理について学ぶことにしました。 映像制作は「仲間たちで何かサブカルチャー系の趣味を楽しもう!」といったサークルに入って続け、みんなが何かしら創作活動をしている中で制作していました。

その中にゲームを自主制作している先輩がいて、その先輩のゲームのプロモーションビデオを作らせてもらったりしているうちに、こういった仕事をしていきたいと思うようになったんです。それで就職は東京に出て映像業界の会社にしようと決めました。

また、当時は四年制大学に進んだものの、実は卒業制作などで何か自由な表現ができる人たちにはすごく憧れていたんです。映像専門学校だと卒業制作があって、そこで各々映像を作りますが、大学では論文が普通です。幸いにも、私が所属していた研究室は卒業制作も許されていたので、友人と一緒に映像を制作しました。それを愛知県内のコンテストに出したところ賞にノミネートされまして、卒業制作として箔がつき、無事大学を卒業することができましたが、これが映像制作者としてのキャリアの入り口になったような気がします。

IMAGICA IRIS 近藤氏

寝る間も惜しんで勉強したアシスタントエディター時代

―――就職の際、IMAGICA Lab.を選んだのはどういった理由からですか?

映像系の会社だと、学生時代の作品提出が必須。というところが多いのですが、IMAGICA Lab.(当時はIMAGICA)は入社試験にポートフォリオが要らなかったので志望してみました。本当に最後までポートフォリオが要らなくて、面接と筆記試験だけでしたね。
CG映像の制作会社はさすがに知識や経験が必要なため、作品提出が普通ですが、IMAGICAはさまざまな部署があり、映像系の学校出身でない人にも均等に機会を与えているため、やる気さえあればどんどん成長していける会社なんです。

―――IMAGICA Lab.に入社後の仕事について教えてください。

入社後はバラエティー番組の編集を主としている部門に配属されました。そこには私と同じような、大学で映像の勉強をしてこなかったけど映像が好きだから入ったという人も多く、同期のみんなと一緒に勉強しました。

入社研修が終わると実際の番組編集を行なっている編集室で仕事をしながら知識をつけていきます。メインエディター、アシスタントがいて、さらにそのアシスタント(通称:3人目)として新人が付きます。そこで数ヶ月の研修を終えるとようやくアシスタントエディターになります。
アシスタントエディターからメインエディターになるためには社内の厳しい試験制度があり、それに合格しなければならず、早い人でも2年か3年くらいで試験を受けますが、毎年試験を受けている人もいます。というのも、メインエディターは技術や責任感が高く非常に高いスキルが求められるからです。
アシスタントエディターの仕事は主にテロップを作成して入れることですが、メインエディターの仕事は動画編集。アシスタントの仕事だけに従事していると編集の知識がなかなか身につかないので、業務の空き時間や終了後などに動画編集ソフトを自分で研修して勉強する必要があります。勉強の時間を日頃の業務の合間に確保できるかどうかが分かれ道になると思います。

―――テロップの制作で賞を取られたとか。

『ホンマでっか!?TV』を一緒に担当していたチーム3人で、第22回JPPA AWARDS 2018の【映像技術部門】でテロップデザインの新人賞を受賞しました。
しゃべりのテロップは、番組によっては1回の放送で1000枚ぐらい使います。Photoshopを使って、もう瞬間的に作る感じで、日頃から培ってきたセンスを発揮できるかどうかが勝負なんです。
その際のデザインセンスやテロップの読みやすさ等が評価されて、新人賞を頂くことができました。
バラエティー番組のアシスタントエディターをやっていた頃は、自分の引き出しを増やすため、いろいろバラエティー番組を見て勉強するようにしていました。

IMAGICA IRISの前身時代

―――WEB動画広告を作るようになったきっかけはどのようなものだったのでしょう?

現在は弊社社長の根本が、当時のIMAGICAでWEB業界向けにアプローチする部署を持っていて、業務拡大のために増員することになりました。その時私に声をかけてもらったんです。自分はアシスタントエディターになって2~3年目の頃で、そろそろ新しいことをしたいと思っていた時だったのもあり、ぜひやりたいです!と、WEB動画広告を手伝うようになりました。
バラエティー番組の作業もやりつつWEBの方も手掛けるようになり、しばらくは並行してやっていたのですが、3年目にバラエティーのメインエディターになったんです。でも実は、WEB一本でやっていきたいと思っていたので、そのことを上司に相談したところ了承してくれ、途中からWEBの担当となりました。

―――メインエディターを目指す勉強とWEB動画の勉強を両方続けるのは大変でしたよね。

いくら時間があっても足りないくらいでした。通常業務を終えた後に居残って研修していて、気付くと朝になっていることもありました。業務時間内でも作業がない日はその時間に研修もできるのですが、基本的には忙しい部署なのでアシスタントの仕事で手いっぱいで、研修の時間はどうしても業務時間外になってしまっていました。それでも好きなことなので自主的に研修をしていて、アシスタントとWEBの部署と掛け持ちするようになってから1年くらいは夢中に行っていました。会社も快く機材を貸してくれたり空いている編集室を使わせてくれたりするので、必要なのはもう本当に向上心だけなんです。
今でも同社で一緒に働いている深澤が、当時WEBの部署で一緒に作業していた先輩でしたが、元はバラエティー担当の方でいろいろ教えてもらっていました。夜中まで一緒にやってくれることもたびたびで、すごく期待してくれていたんだと思います。振り返ってみても本当に先輩や上司に恵まれていました。おかげで3年目に、メインエディターの試験に合格できたんだと思います。

エディットルームイメージ画像

IMAGICA IRISの設立

―――2019年のIMAGICA IRIS設立のときには、全員で何人くらいでしたか?

6人でした。IMAGICA内のWEB動画広告の部署が会社として独立した形で、現COOの中村がジョインして事業が本格化していきました。もともと広告に関する専門知識が豊富な方なので、バラエティーとは違う動画の作り方が新鮮でした。その後も専門知識を持った方が入り、そのメンバーでIMAGICA IRISを設立しました。

―――今まで手がけた中で印象に残っているお仕事について教えてください

初めて作ったゲームのプロモーションビデオ(以下、ゲームPV)はすごく印象に残っています。
今見てみると正直反省点は多いのですが、当時は中村にいろいろ手ほどきを受けながら、ものすごく頑張って作りました。時間も相当かかって、今では全然なんともないような作業ですが、当時は動画を完成させるのにとても苦労しましたね。
その時はまだメンバーが少なかったのですが、全員で総力をあげて取り組んで手探りの中作業したのはよく覚えています。

―――自分が成長したなと思われる作品はありますか。

これもゲームPVですが、初めて構成から関わらせていただいた作品です。テロップの文言や流れも全部自分で考えて作ったので、それをやり遂げた時は達成感があって、しかも依頼元のゲーム会社のプロデューサーからも良い評価をいただいたのも大きかったです。
途中途中に中村や他のメンバーに見てもらい、意見もいろいろもらいながら一人で仕上げたのですが、あの作品から一気に仕事がスムーズにできるようになりましたね。
自分が考えていることとか、良いと思った演出が、一般的にもいいと思ってもらえるものなんだという自信になりました。

―――好評だった作品は?

スマートフォンゲームのイベントに合わせてPVを作ったのですが、それがすごく評価が高かったです。
生放送中にそのPVが発表されたのですが、ゲームプロデューサーの方が「近藤さんというすごくいいクリエイターの方に作っていただいたんですよ」って名前を出して紹介していただいたのがすごく嬉しかったです。
こういった映像制作で名前が出るってなかなかないことで、聞いていて鳥肌が立ちましたね。

IMAGICA IRIS公式キャラクター ”アイリスちゃん”
IMAGICA IRIS公式キャラクター ”アイリスちゃん”

―――最近はゲームPVの仕事が増えているのでしょうか?

ゲームPVは最近多いですね。ゲーム業界全体でPVの需要が高まっている感じです。
ソーシャルゲーム業界で台頭してきているグローバル企業などはもともとイベントごとにPVを作るような会社が多いのですが、その影響で日本のいろんなゲーム企業もイベント用にPVを作ることが増えました。
他に音楽ゲームなどはミュージックビデオ(以下、MV)を作ることもありますが、それもゲームPVの延長のようなものです。

―――近藤さんがゲームPVを手掛けるようになったのは理由があるのですか?

きっかけとしてはそもそも作りたかったものが1つありまして。
ゲームPVやMVを見ていると、音楽に合わせて絵が展開されたり、ただ見ているだけでスラスラと内容が入ってくるというか、体感として気持ちいい映像が多いですよね。バラエティー番組のような横繋ぎの編集よりは、映像のカットをどんどん作り込んでいくPVがやりたくて、そういった仕事があったらぜひやらせて欲しい。と中村にアピールしていたら、案件をもってきてくれたんです。ぜひとも期待に応えようと、張り切りましたね。

制作には、ゲーム会社からゲーム素材とゲーム内BGMを提供してもらい、SEや効果音もゲーム内のものを使います。足りないものはフリーSE素材などを使うこともありますが、提供してもらった素材だけを使い、それを組み合わせてクオリティの高いものを作るのは難しいため、見せ方(演出)を工夫します。同じ立ち絵でも背景を変えたりエフェクトを使ったりして限られた素材でも飽きない映像を作るよう心がけています。

―――ゲームの世界観やイメージはどのように情報を入手するのですか?

リリース情報が出ているゲームは基本的には公式サイトで調べて世界観を掴むようにしています。新しいゲームでも似たようなものは存在するので、近いゲームのPVや過去の作品を見て調べます。調べることは全然苦にならないので楽しくやっていますよ。
そうやって調べて、いいなと思った作品はブックマークするのですが、私のブックマークリストはもう500個くらいになっています。動画を見てそのままにしてしまうとけっこう忘れてしまうんですけど、その動画をブックマークして目印をつけたという事実があると、後から思い出しやすいんです。特に整理も必要なくて、どんどん入れています。あと単純に集めるのが楽しいというのもありますね。

―――ゲームPVはプロモーションなので、後に残らないのが惜しいですね

それが、以前制作したゲームのMVがそのままカラオケになったんですよ。
もともとカラオケになる予定ではなく、普通にゲームのMVを作ったのですが、その曲がカラオケになるとき映像もカラオケに入れてもらえたんです。そういった形で自分の動画を残してもらえるのはすごく嬉しいです。

―――動画制作で目標として掲げるものは何ですか?

チーム全体を挙げて取り組むようなクオリティに特化した超大作を手がけたり、クリエイターチームみたいなものを会社の中で作っていけたらなと思っています。

クオリティと金額は比例するものですが、制作時間を圧縮することはできると思っています。デザインサンプルのようなものを先にいくつか作っておき、その中から組み合わせるなど1から作るのではなく、例えば8とか9の段階まで先に作っておいて、最後の本当に時間をかけるべきクオリティに注力する仕組みにしていくことが重要で、予算内で一番いい力を発揮できるようにしていきたいです。

IMAGICA IRISのこれから

―――IMAGICA IRISの会社としていいところはどんなところだと思いますか?

意見が通りやすいというか、ディレクター、クリエイターの人が集まってどんなものがいいか、自然と話し合う雰囲気があるところです。密なコミュニケーションを大切にしているから、いいものが作れるんだと思います。
普段はメンバーそれぞれでいろいろ映像を見て研究しているのですが、情報共有会も自主的に開かれ、新しい技術やこんなデザイン流行ってるよ、といった情報交換を積極的にしています。
各人のアンテナがキャッチしてくるものなので、自分が全然知らなかったものを知ることができてとても参考になっています。

―――働く環境はどうですか?

勤務時間は一般企業と同じです。映像業界というとハードな労働環境という印象もあるかと思いますが、弊社では朝から夕方までの一般的な勤務時間です。
休憩もしっかり取っていますし、時々残業することもありますが、基本的にはあまりありません。テレビ番組編集時代は土日に出勤することもありましたが、今はカレンダー通りです。しっかり休みがあるので、土日はみんな各々の趣味を楽しんでいると思います。私も動画を見たりゲームしたりするのが趣味なので、休みの日もほとんど動画を見ていますね。
やはり新しい表現はどんどん取り入れていきたいので、仕事のときでも休憩時間にはYouTubeなどで最近の動画とかをチェックしています。

IMAGICA IRISクリエイター

―――IMAGICA IRISはどういう人に向いてる会社だと思いますか。

向上心があって柔軟な考え方ができる人には向いていると思います。
弊社は、クリエイターの仕事は動画を作るだけというような会社ではなく、意見を出し合うことが多いので、もっとこうしたら?ああしたら?といったアイディアが豊富な人、自分の意見がしっかりある人はすごく向いていると思います。

IMAGICA IRISは、映像クオリティをしっかり担保する動画広告のクリエイター集団であり、多くの人を感動させ、動画を作る目的をしっかり達成する新時代の動画広告会社を目指します。一緒にいい作品を作っていきたい方はぜひご応募ください。

To Creator編集部
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