イトウ先生のTips note 【Premiere Pro 2022】改良されたシェイプツール

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イトウ先生のTips note 【Premiere Pro 2022】改良されたシェイプツール

イトウ先生のTips note 【Premiere Pro 2022】改良されたシェイプツール

こんにちは、デジタルスケープの伊藤和博です。

少々ご挨拶が遅くなりましたが、あけましておめでとうございます。本年もどうぞよろしくお願いいたします。

今回は、今年最初のブログとなりましたが、Premiere Pro 2022から新機能で、「改良されたシェイプツール」をご紹介します。

Premiere Pro のシェイプツールが拡張および改良され、多角形ツールの搭載、また長方形ツールにはコーナーウィジェットが追加され、角丸長方形などがマウス操作で簡単に作成できるようになりました。

アンカーポイントの追加や削除なども従来からの機能を継承していますので、よりさまざまなシェイプを容易に作成することが可能になりましたので、今回はその辺りの機能をご紹介していきます。

さっそくやってみよう!

ツールパネルを確認すると、新規で多角形ツールが搭載され、ペンツールとシェイプ関連のツールが分離しているのが確認できます。

多角形ツール

そもそものシェイプの操作として、ですが、描画した後のシェイプの編集、アンカーポイントの追加削除・方向線や方向点の切り替えなどの操作は、2020から搭載された機能を踏襲しており、これらの操作に関しましては、以前のブログ【Premiere Pro 2020 の新機能:アンカーポイント操作】2020-06-10に記載しておりますので、こちらも合わせてご確認ください。

多角形ツール

今回搭載されたツールは、多角形ツールとなりますが、多角形ツールで描画するとデフォルトでは三角形を描画します。プログラムモニター上でのシェイプの選択は、選択ツールでクリック、となりますが、タイムラインパネルでグラフィッククリップを選択するのと、プログラムモニター上でシェイプを選択するのは選択の意味が異なり、あくまでもシェイプを編集する場合は、プログラムモニター上でシェイプそのものを選択しておく必要があります。

多角形の幅、高さ、位置などを調整する場合は、エッセンシャルグラフィックスパネル、またはエフェクトコントロールパネルにて操作が可能ですが、頂点数の変更は、エッセンシャルグラフィックスパネルにある「整列と変形」から行いますので、数値によるコントロールはエッセンシャルグラフィックスパネル上で行うといいでしょう。

エッセンシャルグラフィックスパネル

また、多角形の頂点数は最大50まで可能です。なお、多角形の描画中に矢印キーを押して頂点数を変更するなど、Illustratorの多角形ツールにあるオペレーションは使用できないようです。

頂点数

コーナーを持つオブジェクトは、多角形に限らず長方形でもコーナーウィジェットが表示され、シェイプの中心に向かってドラッグすると、角を丸くすることが可能です。

コーナーウィジェット

特定のコーナーのみを調整する場合は、option【Alt】+コーナーウィジェットをドラッグします。

特定のコーナーを変更

なお、ペンツールを使ってシェイプにアンカーポイントを追加し、新しいコーナーを作成した場合、Photoshopで言うところのいわゆるライブシェイプの状態ではなくなり、いずれのコーナーにもコーナーウィジェットは表示されなくなりますので、この場合はアンカーポイントを追加する前にコーナーウィジェットで調整しておくか、またはアンカーポイント追加後に、ペンツールで調整するか、のいずれかの操作になります。

アンカーポイント追加時

シェイプの操作における自由度が増したことによって、AfterEffectsやIllustratorなどを使用しなくても、特殊な形状のオブジェクトをPremiere Proでも作成しやすくなりましたので、バージョンアップがまだの方は、ぜひバージョンアップして使ってみてください。

それでは2022年も、よろしくお願いいたします。

関連講座

◆Premiere Pro 2020の使い方・基本トレーニング(オンライン受講(ライブ配信))

伊藤 和博
株式会社デジタルスケープ
トレーニングディレクター
伊藤 和博

講師歴25年。講座開発数200以上。 総合商社のスクールでMac/Winを使ったDTP/Webトレーニングスクールの業務全般を担当。大手PCメーカー、プリンターメーカー、化粧品メーカー、大手印刷会社、大手広告代理店、新聞社、大手玩具メーカー、大学、官公庁、団体などに向けたトレーニングなど幅広い企業の人材育成に携わる。 現在は、デジタルスケープにてAdobeCCを中心としたトレーニングの企画、講師を務める。 Adobe認定エキスパート、アップルコンピュータ認定技術者、CIW JavaScript Specialist、CIW Web Design Specialist。