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イトウ先生のTips note 【AfterEffects 2020】ロトブラシ2

イトウ先生のTips note 【AfterEffects 2020】ロトブラシ2

こんにちは、イマジカデジタルスケープの伊藤和博です。

今回は、2ndbook今年最後の記事となりましたが、AfterEffects2020、2020年10月アップデートから新機能で「ロトブラシ2」をご紹介します。

CS5で初めて搭載されたロトブラシですが、2020バージョンでロトブラシ2、という機能が追加されました。従来のロトブラシをロトブラシ1とすれば、あくまでもロトブラシ2が1に追加された形になるため、従来のロトブラシもそのまま使用可能で、さらにロトブラシ2を搭載した、という形になります。

ロトブラシそのもののオペレーションは、従来の操作とほぼ変更はありませんが、今回のロトブラシ2ではAdobe senseiを搭載しているため、ロトスコーピングの精度がかなり向上しています。いわゆる根性マスクと言われる作業は今回のバージョンアップでかなり楽になるのでは、と思われますので、その辺りをご紹介したいと思います。

さっそくやってみよう!

ロトブラシの機能そのものはCS5の時に搭載された機能で、動画から被写体を切り抜く機能になりますが、使い方そのものはこれまでのロトブラシと同じ使い方になっています。今回は以下のビデオから人物を切り取ります(元々はスマホで撮影されたものです)。

従来のロトブラシと同様の使い方で、レイヤーパネルを表示し、ロトブラシツールを選択し、人物の上に境界線を作成します。すると、エフェクトコントロールパネルにロトブラシが表示されますが、「バージョン」と「品質」いうプロパティが追加されているのが確認できます。

ロトブラシ2

デフォルトでは、バージョン2.0が使用されるようになっていますが、バージョン1と2の違いは、ロトブラシ2を使用した場合、「品質」というプロパティが使用可能になる、という部分です。品質には標準と最高の2つが用意されています。標準か最高かによってAdobe senseiが判断して境界線を生成していきます。

なお、従来のロトブラシ1では、境界線の生成にモーションのしきい値、モーションを減衰、エッジの検出、別のカラー予測、というプロパティを使って境界線を作成していましたが、ロトブラシ2でも従来方法を使用することは可能になっています。バージョン2を選択した際に、「生成」のプロパティの中に「クラッシックコントロール」が追加されているため、ここにチェックを入れると、ロトブラシ2で、ロトブラシ1と同様の生成方法をとることも可能になっています。

クラッシックコントロール

ロトブラシ2を選択した場合で、従来との設定箇所の違いは「品質」のみになりますが、この「品質」がどの程度のクオリティで境界線を作成していくのか? 以下は、ロトブラシの1と2で、最初の1フレーム目に境界線を作成し、5秒間、自動で生成させた場合の比較になります。バージョン2の方は「標準」で行っています。

ロトブラシ1と2の違い

完全に無修正でそのまま使える、というわけではありませんが、従来のロトブラシに比べてかなりの精度で境界線を作成しているのがわかるかと思います。詳細設定は従来のロトブラシと同様の設定になっているため、ビデオに応じて適宜調整していく作業は同じとなりますが、1フレームづつ修正を加えることを考えると大幅な作業効率アップが期待できるかと思います。

「コンテンツに応じた塗りつぶし」の機能に次いで、このロトブラシでもAdobe senseiの機能を搭載しましたが、非常に使える機能としてバージョンアップしていますのでぜひ使ってみてください。

それでは、1年間お読みいただきましてありがとうございました。来年はコロナ終息を願いつつ・・どうぞよいお年をお迎えください!

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◆AfterEffects 2020の使い方・基本トレーニング

◆AfterEffects 2020の使い方・実践トレーニング・1

伊藤 和博
株式会社イマジカデジタルスケープ
トレーニングディレクター
伊藤 和博

講師歴25年。講座開発数200以上。
総合商社のスクールでMac/Winを使ったDTP/Webトレーニングスクールの業務全般を担当。大手PCメーカー、プリンターメーカー、化粧品メーカー、大手印刷会社、大手広告代理店、新聞社、大手玩具メーカー、大学、官公庁、団体などに向けたトレーニングなど幅広い企業の人材育成に携わる。
現在は、イマジカデジタルスケープにてAdobeCCを中心としたトレーニングの企画、講師を務める。
Adobe認定エキスパート、アップルコンピュータ認定技術者、CIW JavaScript Specialist、CIW Web Design Specialist。

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