小学生も学んでいるプログラミングとは? これから学びたい大人におススメのプログラミング教材4選

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小学生も学んでいるプログラミングとは? これから学びたい大人におススメのプログラミング教材4選

小学生も学んでいるプログラミングとは? これから学びたい大人におススメのプログラミング教材4選

近年のITの進化は目覚ましく、デジタルトランスフォーメーション(DX)の促進もあり、現在の生活でITは欠かせないものとなっております。
小学校では2020年度より、中学校では2021年度から必修になり、各科目にプログラミングの理論が盛り込まれました。学校や塾などで活用されるプログラミング学習ツールがいくつかありますが、これらはプログラミング言語が解らなくてもビジュアル的に基本を学ぶことができるように作られています。子供だけではなく、大人でもプログラミングの基礎をこれから学びたいという人には十分な教材となっています。今回は、これからプログラミングを学ぶ際のポイントとその教材についていくつか取り上げていきます。

Pythonに関する教材はこちら
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そもそもプログラミングとは?

Toio(トイオ)

プログラミングとは、簡単に言うとコンピュータに行なってほしい作業を言葉で作成することを言います。作業指示書みたいなものですね。
コンピュータは、「0」と「1」で作られた言語(機械語)のみ認識しますが、人間がこの機械語を操るのは容易ではありません。そのため、人間が解釈しやすいように作られたものがプログラミング言語(c++、java、javascriptなど)と呼ばれるものです。私たちはそれらの言語でプログラミングを行い、何らかの方法で機械語にコンパイル(アセンブル)*¹し、コンピュータが作業指示を認識し実行する形になります。

*¹…機械語(「0」や「1」)に変換すること。コンパイルとアセンブルは、扱う言語によって言い方(変換方法)が異なる。

プログラミングの考え方

何らかの目的を達成したいと思った場合、まずは達成するための方法を考えます。料理にたとえると、最初に必要な食材を揃え、食べやすいサイズに切るなど形を整え、煮るまたは焼いて味付けをし、最後にお皿に盛り付けて完成になります。プログラミングもこれと同じで、目的を達成するために何をどのような順番で行うかを考え、それを文章化し組み立てていきます。

たとえばラーメンを作ろうと思った場合、トッピングや調味料によりボリュームや味に違いが出てきますが、具材を揃え、麺を茹で、スープを入れれば最終的にラーメンとして完成します。プログラミングもこれと同じで、実現する方法や手順が他と異なっていたとしても、最終的に目的が達成できていれば完成となります。ラーメンが店によって味が違うのと同じように、プログラムも作り手によってロジックが異なってきます。

また、これを効率化しようと思った場合、ラーメンなら調理器具の配置や食材の準備のしかたによって動きに無駄がなくなり手順が短縮され、提供するまでの時間を短くすることができます。

プログラミングも同じで、繰り返す処理をまとめることによって、記述の量や処理を効率化することができます。ただプログラミングの場合、最初から効率化を考えて作ろうとするとかえって複雑になったり考える時間を余計に使ったりすることになるので、まずは目的を達成することを優先して制作することをオススメします。できあがってから時間的に余裕があれば、ブラッシュアップをすると良いでしょう。

オブジェクト的考え方と効率化

ラーメンもプログラムも、作成方法さえわかれば、あとは手順を追って完成させるのみです。先ほど効率化の話をしましたが、汎用的に使えるものをまとめることによって、処理を短縮することができます。

ラーメンにたとえると、具材をそれぞれ用意して作るのも良いですが、あらかじめカットされた野菜を用意すれば、切る時間を短縮することができます。スープにしても、出汁から取るのは大変なので、スープの元を使うことで効率的に作ることができます。

プログラムもこれと同じで、汎用的に使えるもの(オブジェクト)を一つにまとめ、必要なときにそれを呼び出し繰り返し使用することで、効率的に処理を記述することができます。このようなオブジェクト的な書き方をすることで、記述量が減らせたりメンテナンスが容易になったりするメリットがあります。「オブジェクト指向」というものを耳にすることがあるかと思いますが、ざっくり言うと上記のようなことを指します。

教材について

これまでプログラミングの概要を述べてきましたが、上記を踏まえて学習する際、まずは触れてみることが大事です。教材は、小学校低学年から中学生くらいまでを対象に作成されているものが多いですが、大人でも気軽に楽しく学ぶことができるので、その中からいくつかピックアップしてみました。

Scratch(スクラッチ)

Scratch(スクラッチ)
https://scratch.mit.edu/

教材として世界中で最も使用されているものの一つで、言語を使わずにビジュアルでプログラムの組み方を学ぶことができます。関連書籍やリファレンスサイトなども多くあり、また無料で学習できることもメリットで、プログラミングとはどんなものかを体験するのに最適なツールの一つと言えます。組み方も自由にできるので、いろいろな方法を試してプログラミングの思考を養うことができます。

対象年齢 8〜16歳
学べること
  • プログラミング基礎
  • ゲーム制作
  • アニメーション制作
言語(ツール) ビジュアルプログラミング
料金 無料
利用期限 なし
運営会社・団体 Scratch財団

Toio(トイオ)

Toio(トイオ)
https://toio.io/

ロボットを使ってプログラミングを学ぶ教材です。本体を購入する形になるので、少々高価な教材と言えます。プログラミングは、初級者向けにScratchと似てビジュアルで作成することができるほか、上級者向けにはJavaScript等でも本格的にプログラミングができる環境が整っています。対象が子供からになりますが幅広い層を対象とした教材で、大人でも楽しみながら学ぶことができます。

対象年齢 8歳以上
学べること
  • プログラミング基礎〜上級
  • ロボットプログラミングの方法
言語(ツール)
  • ビジュアルプログラミング
  • JavaScript
  • Unity
料金 toio バリューパック(本体+専用タイトル)
希望小売価格:21,978円(税込)
利用期限 なし
運営会社(販売元) 株式会社ソニー・インタラクティブエンタテインメント

koov(クーブ)

koov(クーブ)
https://www.koov.io/

ブロックで自由にロボットの形を作り、動きを制御するプログラムを作る教材です。最初にブロックなどが入ったキットを購入する形になるので、こちらも少々高価な教材と言えます。プログラミングは、ビジュアルでの作成になるので、初心者から上級者、子供から大人まで学びやすくなっています。
また公式サイトでは、楽しく学べるように学習レベルに応じたコースメニューも用意されていて、一つずつクリアしていくことにより学びと達成感を味わうことができます。

対象年齢 8歳以上
学べること
  • プログラミング基礎〜上級
  • ロボットプログラミングの方法
言語(ツール) ビジュアルプログラミング
料金
  • ベーシックキット 希望小売価格 24,880円+税
  • スターターキット 希望小売価格 40,568 円 (税込)
  • アドバンスキット 希望小売価格 54,868 円 (税込)
利用期限 なし
運営会社(販売元) 株式会社ソニー・グローバルエデュケーション

codemonkey(コードモンキー)

codemonkey(コードモンキー)
https://codemonkey.jp/

CoffeeScriptやPythonを使い実際にコードを記述しながら楽しく学べる教材です。対象が小学校低学年からになっていますが、大人でも十分な内容になっています。サイトではクエスト形式のさまざまな学習コースが用意されており、レベルに合わせて楽しみながら学ぶことができますが、全てのサービスを使用するためにはサブスクリプション契約(1年間)が必要になります。

対象年齢 8歳以上
学べること プログラミング基礎〜上級
言語(ツール)
  • ビジュアルプログラミング
  • CoffeeScript(JavaScript)
  • Python
料金 ファミリープラン 金額:13,200円(消費税込)
※無料では、最初の30ステージのみ
利用期限 1年間(3学習者アカウント)
運営会社(販売元) ジャパン・トゥエンティワン株式会社
(開発元:イスラエル CodeMonkey Studios ltd.)

まとめ

プログラミング教育が本格化し、この成果が出てくるのは10〜20年後だと思いますが、私たち大人もこの流れに対応しなければなりません。プログラミングというと難しいことのように思ってしまうかもしれませんが、物事の仕組みや順序付けをして考えることなど、思考の部分で日常でも通じるところがあると思います。WEB制作では、JavaScript、CoffeeScript、PHPなどに触れる機会が多いですが、プログラミングの考え方は同じなので、まずは今回ご紹介した教材などを使用し、ロジカルな思考を身につけると日常に役立つと思います。


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株式会社デジタルスケープ デザイン&デベロップメントスタジオ 高杉 充
株式会社デジタルスケープ
デザイン&デベロップメントスタジオ
高杉 充

2005年よりWEB業界に入り、未経験ながらOJTで1年ほど数社のサイト更新を経験した後、以降はグローバルメーカーやWEB証券会社のサイト運用など大手から中小企業まで様々な案件にWEBコーダー・フロントエンドエンジニアとして携わる。現在は、フロントエンドエンジニア・ディレクターとして、サイトリニューアルやお客様先常駐案件などの提案から制作・運用までを担当。
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