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「コミュニケーションを通じて世界を鮮やかに変えていく」ミクシィグループ特集 Vol.2 ~リモートワークで開発したオンラインテーマパーク「XFLAG PARK CONNECT」の舞台裏~

「コミュニケーションを通じて世界を鮮やかに変えていく」ミクシィグループ特集 Vol.2 ~リモートワークで開発したオンラインテーマパーク「XFLAG PARK CONNECT」の舞台裏~

コロナ禍となった2020年度、在宅ワークや時差出勤など各社で様々なワークスタイルが導入されていましたが、渋谷にオフィスを構えるミクシィでも、新しい勤務体制を導入し、柔軟な働き方を取り入れました。今回は、ミクシィで働くデザイナー/クリエイターのコロナ禍における働き方についてお伝えしていきます。

ミクシィの新しい働き方「マーブルワークスタイル」

前回記事の中でも触れていましたが、ミクシィでは、新型コロナウイルス感染拡大防止のため、2020年4月上旬に原則オフィスへの出社を禁止し、リモートワークを行っていました。
その後7月からは、社会的な経済活動再開に合わせ、感染防止対策を考慮した、リモートワークとオフィスワークを融合した独自の「マーブルワークスタイル」の試験運用を開始しています。

リモートワークのメンバーとオフィスワークのメンバーが混ざり合う状況を「マーブルワークスタイル」と呼び、試験運用を開始。この名称は、ミックスして混ぜ合わさるのではなく、マーブル(marble)模様のようにそれぞれの持ち味を活かしながらうまく融合する働き方を目指す、という気持ちが込められています。具体的には、オフィスでの就業を基本としつつ、週3日までのリモートワーク活用を可能としているほか、フレックスタイム制のコアタイムを従来の10時~15時から12時~15時に短縮。仕事と生活のバランスを取りつつ、成果が出る働き方を従業員自ら選択してもらいたいと考えられています。

※新型コロナウイルスの首都圏における感染拡大、政府の緊急事態宣言等の状況を考慮し、週4回のリモートワーク推奨の働き方に切り替える等、状況により変更することもあります。

社内アンケートから見る導入効果

新ワークスタイルが始まってから半年、デザイナー/クリエイターが多く所属するデザイン本部では、コロナ禍における働き方がミクシィ社内のデザイナー/クリエイターのパフォーマンスにどのような影響を与えるのか調査するべく、同社の働き方に関するアンケートを実施しました。

※実施期間 :2020/11/18〜 11/26 回答数 :109名(マーブルワークスタイル実施期間中)

コミュニケーションの頻度の変化は?

「変わらない」と回答した社員が最も多い結果となりました( 11月: 54%)。

コミュニケーションの頻度の変化は?への回答グラフ

<コメント>

  • リモートでのコミュニケーションの取り方などだいぶコツをつかめてきた
  • コミュニケーションを意識しないとかなり頻度が減るので、以前より意識してコミュニケーションをとるようになった
  • 対面でのコミュニケーション機会が少なくなり、雑談による気づきなどは前より減った印象
  • 雑談はしにくく、特に新メンバーとの交流を深めたり、信頼関係を構築したりするのはやや課題がある

など、オフィスワークとリモートワークが混在する中でも、コミュニケーション頻度を減らさないように工夫している社員が多いようですが、一方で、気軽なコミュニケーションについて課題を感じている社員も一定数見受けられました。

自宅環境について、生産性低下につながる問題は?

自宅環境について、生産性低下につながる問題は?への回答グラフ

問題点として最も多く回答されたのは机や椅子などの制作環境や通信環境で、36%に上りました。

  • PC用のデスクを設置したいが、置き場がない
  • 出社した際に、機材の関係で対応業務の幅がかなり狭められる。自宅と会社双方に適した機材があるとより働きやすい

などといった声が挙げられましたが、中には、リモートワークに移行する前に自宅環境を構築するための手当て等を支給していたことから、「リモートワーク導入に際して迅速な対応を行っていただき、家での環境整備がほぼ完ぺきに整ったため問題を感じていない」という声もありました。

心身の変化は?

心身の変化は?への回答グラフ

「良くなった」という回答が半数以上の 65%に上りました。

良くなったと回答した社員に理由を尋ねたところ、「マーブルワークスタイルによって、心身の不調が減り、仕事にもいい影響があった」、「自身の体調や私生活の状況によって働き方を選択できるのはストレスも少なくとても良いと感じています」という声が挙がりました。

アンケートからは、

  • コミュニケーション頻度を減らさないように工夫している一方、気軽なコミュニケーションに課題あり
  • 生産性低下につながる問題は、自宅の制作環境や通信環境
  • マーブルワークスタイルによって、心身の調子がよくなったデザイナーが多い

といったことが見えてきました。
このような環境下で、ミクシィでは事業においてもオンラインイベント開催に向けて新たな挑戦をしていました。

https://event-info.xflag.com/park/2020/connect/introduction/

生活様式は変わっても、変わらないコミュニケーションニーズを形にする

新型コロナにより、外出自粛・ソーシャルディスタンスが叫ばれ、大規模イベントは次々と中止になったものの、徐々にオンラインへ移行しました。そうしてオンライン化が加速する中、ミクシィのエンターテインメント事業ブランド「XFLAG(エックスフラッグ)」が例年開催している「XFLAG PARK」も2020年はオンライン化に踏み切りました。そこで取り入れたのが、自社開発のオンラインコミュニケーションツール「XFLAG PARK CONNECT」。コロナ禍でもコミュニケーションを大切にするという、まさにミクシィのミッション「フォー・コミュニケーション」に則ったサービスです。

オンラインテーマパーク「XFLAG PARK CONNECT」

まず、「XFLAG PARK」とは、XFLAGがプロデュースするゲーム、音楽、スポーツ、アート……さまざまなジャンルの垣根を超えたLIVEエンターテインメントショーで、2016年から毎年幕張メッセで開催しており、2020年で5度目となりました。例年大勢の観客が訪れるイベントですが、「XFLAG PARK 2020」は初のオンライン開催。オンラインでもみんなで楽しい時間を共有するために、テーマパークをイメージして制作された自社開発の無料WEBサイトが「XFLAG PARK CONNECT」です。

「XFLAG PARK CONNECT」は、1グループあたり最大20名まで同時視聴可能な無料のWEBサイトで、ボイスチャットなどの機能を使用し、離れた場所にいてもオンラインで繋がりながら、「XFLAG PARK 2020」での盛り上がりをみんなで一緒に楽しむことができるのが特徴です。

「XFLAG PARK CONNECT」で「XFLAG PARK 2020」を視聴すると、グループ参加人数などの受取条件の達成状況に応じて、ここでしか入手することができないゲーム内キャラクタ―「PARK2020オラゴン」をもらうことができたり、ユーザー参加型コンテンツなどに参加すると後日ゲーム内アイテムがもらえたりするなど、ライブ配信をみんなでワイワイ視聴する仕掛けを多数施した、今までにはない新しいエンターテインメントの形となっています。

今年は2日間開催され、XFLAG PARK CONNECTに参加した人は延べ49万人以上とオンライン開催でも、たくさんの方に楽しんでもらえるイベントとなりました。

ユーザー参加型クイズの視聴ページ
ユーザー参加型クイズの視聴ページ
実際のクイズの画面。同じグループ内でどこに票が集まっているか一望できる
実際のクイズの画面。
同じグループ内でどこに票が集まっているか一望できる
リアクションボタンを押した様子。
リアクションボタンを押した様子。

リアルなコミュニケーションを意識した開発の裏側

「XFLAG PARK CONNECT」は、スタジアムに集まって友だちや出演者、その場にいるお客さんたちと一体になって盛り上がる体験にどうにか近づけたいと開発されましたが、この開発現場も例年とは異なっていました。

開発当時はコロナ禍の真っ只中。社員の多くが在宅ワークをしており、先アンケートにあったような課題がある中でも、試行錯誤をしながら開発を行っていました。今回は、「XFLAG PARK CONNECT」の開発メンバーであるデザイナーのお二人に在宅ワークの中での制作方法などについて伺いました。

デジタルエンターテインメント事業本部 プロジェクトサポートグループ 大廣陽子氏
デジタルエンターテインメント事業本部
プロジェクトサポートグループ
大廣陽子氏

2015年10月ミクシィに中途入社。
モンスターストライクのキャラクターイラストチームなどを経て、2021年2月にデジタルエンターテインメント事業本部 プロジェクトサポートグループに異動。現在は広告バナーやキービジュアルの作成、イラスト素材制作などを手がける。
「XFLAG PARK CONNECT」では、背景マップのデザインとイラストを担当。

デザイン本部 Webデザイングループ 野呂好氏
デザイン本部 クリエイティブ室
コミュニケーションデザイングループ
野呂好氏

2013年5月にミクシィに中途入社。
SNS「mixi」のキャンペーンページの作成や新規事業のアプリデザインなどを経て、2017年3月にXFALG ARTS(現 デザイン本部)に異動。XFLAGチケット(https://event.xflag.com/)、XFLAG STOREの改修(https://store.xflag.com/)を手がける。
「XFLAG PARK CONNECT」では、イラスト部分以外を担当し、主にウェブサイトデザイン(UI)を手掛けた。

―――「XFLAG PARK CONNECT」の開発は、企画も制作も初の試みでしたが、在宅ワーク中心の働き方で進めることに不安はありませんでしたか。

大廣氏画像 大廣氏

コンセプトのすり合わせや細かい相談等を滞りなく行えるかが心配でした。また、雑談のような気軽なコミュニケーションの中での気付きが制作物のブラッシュアップに繋がることも多いので、リモートワーク中心の制作過程においてクオリティを上げられるか、という点も不安でした。

野呂氏画像 野呂氏

私も同じようにチームメンバーと上手くコミュニケーションが取れるのか不安で。そして、自宅で集中して作業していけるのか作業環境の変化も心配でした。

―――実際に進めてみて、いかがでしたか?

大廣氏画像 大廣氏

デザインを実装するWEB担当の方と毎週定例MTGを設けていたので、コミュニケーションについては問題なく進めることができました。また、週に何日かは出社していたのですが、出社のタイミングが合うチームのメンバーが制作物に対してアドバイスや感想を伝えてくれたのがありがたかったですね。

野呂氏画像 野呂氏

コミュニケーションについてはオフィス出社のときより、些細なことでも認識のズレがないようにすぐにオンラインでミーティングするようにしていたので、リモート期間中の方が、メンバーとのコミュニケーションの頻度は増えたように思います。
また、自宅での作業についてはPCをつけると自分の中で仕事のスイッチが入り、考えていたより集中して作業することができました。私はリモート環境構築支援の制度を使ってペンタブ、キーボードを購入し、自宅の制作環境を整えられたのも良かったです。

―――お互いに今まで以上に意識したコミュニケーションを取られていたようですね。新しいPJチームで進めるのは、一から関係性を築かなければならず大変ではなかったですか?

大廣氏画像 大廣氏

本案件のWEB担当の方々とは初めて一緒に仕事をしたのですが、温和な人柄で仕事に対してとても真摯に取り組まれていたので、自然と信頼関係が築けていたと思います。

野呂氏画像 野呂氏

デザイナーならではかもしれませんが、気持ちよく仕事ができるよう、メンバーがいつでも最新のデザインを確認できる環境を用意し、提案する際は言葉だけではなくイメージを作成して伝えるようにしました。
また、オフラインのときは開発担当の方とは席が離れているのですが、オンラインでは気軽にWeb会議を設定できてコミュニケーションの量は増えたので、その点良かったです。
ただブレストなどアイデア出しがしたいときは、ホワイトボードが使えるオフラインのほうがやりやすいと感じましたね。

大廣氏画像 大廣氏

そうですね。最初はコミュニケーションの機会が減ってしまうのではないかと不安でしたが、大丈夫でした。納期が短く要件もあまり固まっていない段階でのスタートだったので、その分一回一回の会議でのやりとりをなるべく有意義なものにしようという雰囲気がありました。会議以外のコミュニケーションは主にSlackでやりとりしていたのですが、質問や確認依頼には迅速に対応をしてもらえたので、申し訳ない反面大変助かりました。

―――オンラインでのコミュニケーションの取り方に工夫をされていたのでしょうか?

野呂氏画像 野呂氏

弊社では、専用Slackチャンネルを在宅ワーク以前から運用していました。基本的に、関係者が集まるチャンネルが案件ごとに立てられるので運用自体は以前と変わらないものになるのですが、基本はSlackで連絡を取り合い、文章で伝えるのが難しいときはWeb会議(Google meet)を活用したり、言葉では伝えにくいデザインは、会議の前にあらかじめイメージを用意したりと、いつも以上に丁寧に準備をしていました。また、チームでは毎日朝会を行っていたので、その場で進捗の確認や相談をしていました。

大廣氏画像 大廣氏

Slackの設け方や内容は特に変わりないですが、私の場合は、在宅ワーク後のほうが圧倒的に頻度が増えていると感じました。個人間の口頭でおこなわれがちな見えない相談が可視化される頻度も増え、見ているメンバーも意見できたり会話に参加できるので良いことだなと思いました。
対面とは違い表情や声色を読み取れないため、文面だけのコミュニケーションは冷たい印象になりがち…という話が社内外でネックになっているとよく目にしていたので、Slackでの文体があまり固くなりすぎないよう(かと言って失礼になるのも良くないので、フランクすぎないよう)心がけていました。
一緒に仕事を進めるメンバーも、いつもリアクションや一次返信が早く、双方なるべく早めの返信や対応を心がけていたような雰囲気を感じていました。

野呂氏画像 野呂氏

このようなSlackやGoogle meetで気軽にコミュニケーションが取れる環境のおかげで、デザイン制作においてオフラインとそれほど差を感じず進められました。

大廣氏画像 大廣氏

総務や社内ITの担当部署の方々がはたらく環境づくりをとても大切にしてくれているのでリモートワーク中でも快適に業務にあたることができたんだと思います。

―――今回お二人が担当された「XFLAG PARK CONNECT」は楽しくオンラインコミュニケーションが取れるように工夫されていますが、デザインにも現場の皆さんの日頃のオンライン業務でのコミュニケーションが活かされていたりするのでしょうか。

大廣氏画像 大廣氏

今回マップ内に隠れオラゴン※という、有名テーマパークの園内にある隠れキャラクター的な要素を仕込んだのですが、それはメンバー間の会話から生まれたアイデアになります。上層レイヤーの方々も含めた定例会議の時もすごく盛り上がりました。

※スマホアプリ「モンスターストライク」に登場するモンスター

野呂氏画像 野呂氏

仕事だとWeb会議をつないで話しながら作業するというのは難しく、少し雑談したいなと思ったときも基本はSlackでやり取りしていました。これをヒントに、このサービスでは友達同士でXFLAG PARKを見ながらワイワイ楽しくコミュニケーションを取ってもらえるように、サイト上でずっと繋がった状態で気軽に話せることを意識して制作しました。
開催期間中、Twitterではボイスチャットを使って動画を見ている人の声があり、その反響が嬉しかったです。

XFLAG PARK CONNECTマップ画像
左:マップ内にオラゴンがいくつか潜んでいるなど、ファンが気付いたときにうれしくなる仕掛けをさり気なく盛り込む。
右:⼣⽅になると昼から夜のMAPに切り替わる仕様に。

―――開発者の細やかな気遣いが盛り込まれていたのですね!コロナ禍で例年とは違う進行となり、とても苦労されたのでは?

大廣氏画像 大廣氏

初めての取り組みということも相まって企画に多くの時間をかけており、通常の開発と比べて制作期間が短かったのが大変でした。
そんな中、WEB担当の方々や、案件把握のために進捗を見てくれていた当時のリーダーとのコミュニケーションのおかげで順調に進められたのだと思います。
進捗共有の際にいただいたアイデアや細かいフィードバックがクオリティアップに繋がりましたし、上のレイヤーの方々を含めた週に1度の進捗定例でも定期的にデザインを見てもらっていたので、巻戻りの修正等が発生しなかったのも大きかったです。

野呂氏画像 野呂氏

デザイン、コーディング、開発含め作成期間は約2ヶ月と、作業中はスケジュールとの戦いだったため、あらかじめコンポーネントを用意したり、デザインを定型化するなど、効率化を図りました。また開発する方の負担を減らすようにシンプルなデザインを意識して制作していたので、結果的に不具合なく機能し良い結果に繋がったことは嬉しく思います。

大廣氏画像 大廣氏

チームのリーダーのサポートは大変ありがたかったです。情報の整理やアイデア出し、資料の収集や共有などを率先して行ってくれました。
私は人に頼るのが苦手な方なのですが、リーダーの人柄や築いてきた関係値のおかげで気兼ねなくおまかせすることができてとても助かりました。リーダーなくしては成功していなかったと思います。

XFLAG PARK 2020

―――今回のPJで、今まで以上に「コミュニケーション」の在り方やニーズを意識されたのではないかと思いますが、今後、どのようなコミュニケーションが求められていくと思いますか?

大廣氏画像 大廣氏

XFLAG PARKの当日は自分でもXFLAG PARK CONNECTを利用して友人とイベントを楽しんだり、SNS等でユーザーさんの反応を拝見したりしていました。実際に皆さんが盛り上がってくださっている様子を見て、コロナ禍以前にオフラインで友人同士楽しんでいたイベントを、オンラインでも同等の熱量で楽しめることに価値と意味を感じました。

野呂氏画像 野呂氏

そうですね。対話でもチャットのような言葉でのコミュニケーションでも、より気軽にコミュニケーションが取れることが求められていくのかなと思います。
私としては知らない人というより、住んでいる場所の距離に関係なく、友達同士でワイワイとコミュニケーションを取りながら楽しめるサービスを届けられたらなと思います。

大廣氏画像 大廣氏

また、今回この案件に携わった際に、企画とデザインはもっと紐付けられる余地があると思いました。今後イベントの形がどうなるのか、今のご時世では未知数な部分も多々ありますが、チーム一体となって「楽しいコミュニケーションが生まれるエンターテインメント」をユーザーさんにお届けしたいです!

今回は、コミュニケーションを大切にするミクシィならではの働き方やサービス開発の仕方が垣間見える取材となりました。
この1年で仕事、セミナー、イベント、飲み会などいろいろなもののオンライン化が促進され、コミュニケーション方法に注目が集まっている今、これからのミクシィのサービスに期待が高まります。

ミクシィでは一緒に開発ができるメンバーを
募集しています。

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