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未来を拓く究極のビジネスPCを目指すThinkPad レノボ・ジャパン株式会社 社員インタビュー 1回目

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2012年、誕生から20周年を迎えたThinkPad。IBMからレノボへと組織の改変を経ても変わらない個性と、時代を先駆ける進化のキーは何か。そのヒントは、世界に誇る技術とデザインを発信しつづける大和研究所にあるだろう。

大和研究所から世界へ

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高橋知之 たかはし ともゆき
デザイン/ユーザーエクスペリエンス ディレクター

日本IBM時代からインダストリアルデザインに携わってきた高橋知之氏は、レノボではインダストリアルデザインとユーザーエクスペリエンスの両方を統括する立場にある。入社当時の日本IBMは、基本的に日本向け開発が中心。高橋氏はプリンタやPOS、デスクトップPC、そして ThinkPad T22sx、600、770、570、s30などのデザインを実際に担当してきた人物だ。

高橋:日本IBMの時代、日本向けの製品開発から次第にワールドワイドに向けた製品を開発するようになってきました。ワールドワイド製品は以前から、US本社とコミュニケーションを取りながらプロジェクトを進めていました。現在では、全ての製品がワールドワイド向けで、日本だけでなく全く異なる市場に対してもデザインを発信している訳ですが、それには、我々の長年にわたって蓄積してきたノウハウが活かされているのではないかと思っています。

そして、平野浩樹氏はThinkPadの優れたデザイン性に憧れて日本IBMに入社。ThinkPad X1 Carbonの担当デザイナーだ。

平野:京都のデザイン事務所で働いていた頃、雑誌でThinkPad 600の広告を目にして、「ものすごくかっこいい!この仕事がしたい!」と思ったのがきっかけでした。その後に知ったのですが、デザインしていたのが高橋で(笑)…。タイミング良く数ヶ月後に雑誌で求人を知って日本IBMへ入社し、レノボに移ってからは、ThinkPad x300などを手がけてきました。

彼らのデザイン/ユーザーエクスペリエンス部門は、「大和研究所」と呼ばれ、ThinkPadの開発すべてを行っている組織に所属している。もともとは日本IBM時代、神奈川県大和市にあった大和研究所がThinkPadの開発拠点であり、US本社からも信頼される最先端のデザインと技術を担っていた。横浜のみなとみらいへ拠点が移った現在も、その誇りを引き継ぎ、大和研究所としての名を残している。

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平野浩樹 ひらの ひろき
デザイン/ユーザーエクスペリエンス アドバイザリー・インダストリアル・デザイナー

揺るがないコンセプト“黒い四角い弁当箱”

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歴代モデルを並べてみると、ThinkPadらしさがより一層伝わってくる

かつて、リチャード・サッパーと共に築かれたIBMを強く印象づけるデザインの礎。そのなかでさらにThinkPadは「幕の内弁当」と表現される、真っ黒で四角いシンプルな箱に機能が詰め込まれているイメージから創造されてきた。

高橋:大和のデザイナーがドイツのインダストリアルデザイナー、リチャード・サッパーとのコラボレーションという形で、 ThinkPad 700C開発時に基本コンセプトを創出しました。黒いシンプルな箱、開けばそこに最新の機能があり、最上の使い勝手も詰め込まれている。ビジネスシーンで必要とされるデザインに絞った結果、誕生したのがThinkPadです。
搭載すべき機能や部品は時代に合わせて常に進化して新しくなりますよね。ディスプレイも解像度が高くなり、HDDも容量が大きくなり、かつ薄く小さくなるというように。そして、ThinkPadのデザインは、目先を変えるために形を変えるのではなく、その時代の最適なものを取り入れて進化していくイメージです。その中で、シンプル・四角く黒い箱・斜めのロゴ配置・赤いトラックポイント、それらは基本的に崩したくないと考えてきた部分です。

当然のことながら、新機種をさらに向上させるためのスタディは欠かさない。その際に立ち戻るのは、基本コンセプトだ。

究極のビジネスツール

平野:ThinkPadは基本的に、ツールです。一番大事なのは、究極のビジネスツールとして、ユーザーのビジネスにどれだけ貢献できるかということだと思っています。
例えば、ビジネスで使っているシーンを考えて、キーボードのタッチは適切か、使いやすくするためには細部の形状がどうあるべきか。デザインの美しさと使い勝手の整合をとるのが難しい場合も多々ありますが、基本的には使い勝手が良いほうを選択するようにしています。

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高橋:デザインをする上で、大切なのはバランスです。例えば、美しさと、使い勝手、どういう形に落とし込むか、正しい解決案かどうか、きっちりと線引きができるものではないので、多くの選択肢の中でどこへ着地するか決断するのはデザイナーの裁量でしょう。そうした積み重ねが各デザイナーの中に蓄積されていくことで、経験値が上がるのだと思います。そして、デザイナーの個性も重要です。個性は、個性的な個々の製品を生み出すためにではなく、それによって生み出された良いアイデアを、すべての製品に展開することで生かされると考えています。

ThinkPadのデザインは常に、軸となるコンセプトをふまえた上で、時代の進歩に合わせて使い勝手や機能が、時には踏襲され、また時には大胆に変更されてきた。

※高橋氏の“高”は正しくは“ハシゴ高”です

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