映像を作る職人たち ~CMのオフライン編集篇~ CMのイメージを形にするスペシャリスト

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映像を作る職人たち ~CMのオフライン編集篇~ CMのイメージを形にするスペシャリスト

映像を作る職人たち ~CMのオフライン編集篇~ CMのイメージを形にするスペシャリスト

映像制作において、一つの作品ができあがるまでたくさんの人が携わっています。映像作品は、いろいろな技術を持ったスペシャリストが集まって作られますが、「映像を作る職人たち」では、そのスペシャリストの一人一人にスポットをあてて職業紹介をしていきます。

今回も引き続き、映像編集の仕事についてご紹介します。
映像編集は、映像コンテンツを制作する際に必ず必要になる重要な仕事ですが、その役割や業務内容は、オフライン編集とオンライン編集という2種類の編集があるなどコンテンツのジャンルによって異なります。
今回は、CMのオフライン編集の仕事を紹介します。

オフライン編集とオンライン編集についてはこちら
映像を作る職人たち ~映画のオフライン編集篇~ 映画にテンポとワクワク感を与えるスペシャリスト

CMのオフライン編集とは?

CMにおけるオフライン編集とは、CMの内容を決める仕事です。
CMは、TV放送と同じように尺が決められています。15秒か30秒のものがほとんどですが、なかには60秒や90秒、120秒といったものもあります。CMのオフライン編集では、この決められた尺の中で、商品のメッセージがより多くの人に届くように試行錯誤を繰り返します。
CMは、監督が作成した画コンテをもとに撮影されますが、そのカット数は映画やTV番組と比較すると少なくなります。しかし、その少ないカットでイメージ表現しなければならないため、1カット当たりのテイク数は増えます。CMのオフライン編集では、その中からどのテイクが一番イメージに合うかを選び、更にカットの順番や各カットの尺、使う箇所などさまざまな調整を行います。監督と共に、このような調整を繰り返して最終形を作っていく仕事です。

また、ポストプロダクションの編集は編集室の中で行われるのが通常ですが、CMのオフライン編集は、撮影現場や会議室などの編集室以外の場所で行うことが多いのも特徴の1つです。

CMのオフラインエディターになるには?

CMのオフライン編集は、主にポストプロダクションで行っています。CMのオフラインエディターになるには、ポストプロダクションに就業して、まずはアシスタントになることから目指しましょう。

CMのオフライン編集をするための勉強

CMのオフライン編集で大事なのは、商品のイメージをより具体的にする想像力とそのイメージを形にする編集技術です。まずは、学校などの機関で編集手法を学びましょう。そして、多くのコンテンツを観て参考にしましょう。

CMのオフライン編集の役割ややりがいを動画で紹介

今回は、㈱IMAGICA Lab.でCMのオフラインエディターとして活躍されている渡辺聡さんにいろいろ聞いてきましたので、ご覧ください。

※クリックすると動画が始まります

いかがでしたか?

CMは、単なる映像コンテンツではなく、商品の宣伝という役割を持っています。制作にはさまざまな工程がありますが、その中でもCMのオフライン編集は商品のイメージを形にする重要でやりがいのある仕事です。

株式会社デジタルスケープ 山崎 義成
株式会社デジタルスケープ
山崎 義成

1990年から約30年間IMAGICA Lab.在籍し、エディターとして、CM・TV・映画とジャンルを跨いで活躍。
ワークフローの作成から編集・グレーディングまで幅広く担当。3Dや4K/8K、HDRなども手掛けている。
代表作:映画「デスノート(前編・後編)」、映画「どろろ」、3D映画「ラビットホラー3D」、アニメ映画「秒速5センチメートル」、4K「ポール・マッカートニー・アウト・ゼアー2015」 他