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視覚的ステレオタイプからの脱却 インクルーシブなビジュアル表現のためのガイドライン「LGBTQ+ガイドブック」を策定

視覚的ステレオタイプからの脱却 インクルーシブなビジュアル表現のためのガイドライン「LGBTQ+ガイドブック」を策定

ブランド価値や企業の社会的責任が消費者とのエンゲージメントを高め、消費行動に直結する時代において、10年以上にわたり“本物”のビジュアル表現のあり方を提唱し続けてきたGetty Images。今回は、アメリカの非政府組織 GLAADとともに発表した「LGBTQ+ガイドブック」をご紹介。

LGBTQ+コミュニティの人々をありのままに表現する適切なビジュアル選択

Getty Imagesは、メディアにおけるLGBTQ+コミュニティのポジティブな描写を推奨する活動を行っているアメリカの非政府組織 GLAADとともに、よりインクルーシブなビジュアル表現を実現するためのガイドライン『LGBTQ+ガイドブック』を発表いたしました。

LGBTQ+ガイドブック

近年、LGBTQ+コミュニティを支援する国や地域、企業やブランドが増えている一方、LGBTQ+の人々が広告やメディアで取り上げられる機会は依然として極めて少なく、2020年にゲッティイメージズでダウンロードされたビジュアルのうち、LGBTQ+のアイデンティティを持つ人々が表現されたものは全体の1%未満、日本国内ではわずか0.5%*¹でした。また、「LGBTQ+の人々が表現されている広告やビジュアルを定期的に目にする」人は、世界全体で21%、日本では3%に留まっており、さらにその多くが「ステレオタイプな表現である」とされています。これらの課題を解決するには、LGBTQ+コミュニティの人々をありのままに表現する必要があり、彼らの恋愛指向だけを切り取ったものや外見に焦点を当てたものではなく、自宅や職場での日常生活を描いたビジュアルが求められます。
Visual GPS*²の調査によると、特に日本においては、企業広告に対して、消費者の75%*³が「リアルなライフスタイルや文化が表現されたものを見たい」「形骸化したものから抜け出したい」と回答し、様々な人種や背景、外見の人が広告に登場するだけでは不十分だと感じています。インクルーシブ且つ、リアリティのあるストーリーを表現したビジュアルが求められていることが分かります。

1309266062, SrdjanPav
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1175636475, vorDa
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『LGBTQ+ガイドブック』は、これらの視覚的ステレオタイプから脱却し、正しい知識と理解のもと、フォトグラファーやビデオグラファーがLGBTQ+コミュニティを適切に表現し、企業やブランドが適切なビジュアルを選択するためのサポートを目的として作成されました。
LGBTQ+に関する用語の解説のほか、Visual GPSの調査によって明らかになったLGBTQ+コミュニティを表現した広告やメディアに対する消費者の反応・印象のデータなどを基に、ビジュアルを選択する際の指針をまとめています。

  1. *¹ 2020年上位100万ダウンロードのうち。
  2. *² ゲッティイメージズは、2020年2月より、世界的な市場調査会社である MarketCast社と提携し、26カ国13言語で1万人以上の消費者と専門家を対象に調査を行い、「今、求められているビジュアルコンテンツ」を具体的な数字とともに明らかにしたガイドライン「Visual GPS」を作成しています。Visual GPSの詳細情報はこちらをご覧ください。
  3. *³ Visual GPSデータ。

『LGBTQ+ガイドブック』 ビジュアルを選ぶ際のチェック項目

ガイドラインでは、重要な問いかけとして「LBGTQ+コミュニティ」「バイナリーを超えて」「トランスジェンダーコミュニティ」「インターセクシュアリティ」の4つを掲げ、それぞれの項目に分けてチェックポイントを設けています。ここでは一部抜粋してご紹介します。

1181911895, mixetto
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恋愛的な側面だけでなく、日常生活におけるありのままの姿を描いていますか?
1157813888, Sophie Mayanne
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性別の二元的な定義にとらわれない、多様なジェンダー表現を尊重していますか?
821561834, JGalione
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実際のLGBTQ+の人々を通してコミュニティを表現していますか?
1312312365, Willie B. Thomas
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LGBTQ+コミュニティに限らず、多様なアイデンティティを持つ人たちと共に描かれていますか?
560434275, Yagi Studio
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トランスジェンダーであるという事実以外の側面に目を向けていますか?

インクルーシブなビジュアルは、LGBTQ+コミュニティを多様性に富んだものとしてだけではなく、とても親しみやすいものとして表現する力があります。リアルさを感じれば感じるほど、そのビジュアルは共感を呼び、より多くの認識、受容、そして理解へとつながっていきます。偽りのない表現は信頼と信憑性を築くための鍵であり、全てのLGBTQ+の人たちを堂々と文化的に描くために不可欠です。

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自分にベストな方法で転職活動を進めていきましょう。

遠藤 由理
ゲッティイメージズ ジャパン株式会社
シニア・コンテンツ・エディター
遠藤 由理

映画制作とデジタルメディアデザインに重点を置いたビジュアルメディアの学歴を持ち、国際映画や日本映画のプロモーション、セールス、買収、配給などの仕事に従事。
2016 年からはゲッティイメージズ、ならびに、iStock のクリエイティブチームのメンバーとして、世界中のクリエイティブプロフェッショナルによる利用データ分析と外部データや事例を調査し、来るニーズの見識を基にCreative Insights(広告ビジュアルにおける動向調査レポート)を発信。

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