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「 iStock 」が予測する2021年のクリエイティブトレンド

「iStock」が予測する2021年のクリエイティブトレンド

ブランド価値や企業の社会的責任が消費者とのエンゲージメントを高め、消費行動に直結する時代において、10年以上にわたり“本物”のビジュアル表現のあり方を提唱し続けてきたiStockのクリエイティブ専門チームが、ニュースレター<iStock Creative Trends>を通じて、クリエイティブにまつわる最新のトレンドを定期的に配信しています。
今回は、「iStock Creative Trends 2021」をご紹介。

iStockを運営するゲッティイメージズは、2020年2月より、世界的な市場調査会社である YouGov社と提携し、26カ国13言語で1万人以上の消費者と専門家を対象に調査を行い、「今、求められているビジュアルコンテンツ」を具体的な数字とともに明らかにした「Visual GPS」と呼ばれるガイドラインを作成しています。Visual GPSの詳細情報はこちらをご覧ください。

iStock Creative Trends 2021

1.サステナビリティに配慮したビジュアル

「Visual GPS」の調査によると、消費者の83%は「今の地球の扱い方が将来に大きな影響を与える」と考えていることが判りました。また80%が製品やサービスが環境に直接関係していなくても、企業やブランドが広告やコミュニケーションのすべてにおいて環境に配慮していることを期待しています。

2018年6月に発表されたUNEP(国連環境計画)の報告書『シングルユースプラスチック』によると、1人当たりのプラスチックごみの廃棄量が世界第2位と、日本は世界的に見ても化石燃料への依存度が高く、環境への配慮に後れを取っていますが、新型コロナウイルスの流行中は、移動手段を自転車に変えたり、野菜の自家栽培をしたり、キャンプに出掛けたりとサステナブルなライフスタイルが広がっています。大企業だけでなく小規模ビジネスにおいても、日常的なものとしてサステナビリティな取り組みを可視化することが重要です。

Mother teaching her kids how to recycle waste
1150041836, FilippoBacci Mother teaching her kids how to recycle waste
Community Garden Lifestyle
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2.ダイバーシティ&インクルージョン

「Visual GPS」の調査よると、消費者の80%が、「異なる文化やライフスタイルなど、多様性を取り入れた広告に好感を持っている」ことが判りました。業界を問わず、あらゆる団体や企業が「ダイバーシティ&インクルージョン」を取り入れるうえで重要なことは、人種/民族性だけではなく、年齢や、性別、ジェンダー・アイデンティティ、社会経済的地位、身体能力、性的指向、宗教など、あらゆる要素が交差することで、“個人”が形成されているということを理解することです。
iStockサイトの検索回数を見ても「ダイバーシティ」は昨年対比で93%増、さらに新型コロナウイルス感染拡大後はより具体的なキーワードが増えており「テレワーク 日本人女性」が2400%増、「ジェンダー平等」が680%増となっています。あらゆるコミュニケーションにおいて、消費者イメージを正しく捉えたビジュアルコンテンツの制作、選定、発信をしていく意識が広がっており、個人一人ひとりを受け入れる姿勢を表現することがますます求められるようになってくるでしょう。

Relaxed gay couple busy using mobile phone and laptop in modern living room
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asian female With Down Syndrome waitress taking order from customer at cafe using digital tablet
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Confident female professional discussing in board room. Group of business colleagues planning together in meeting.
1150572145, alvarez Confident female professional discussing in board room. Group of business colleagues planning together in meeting.

3.落ち着きのある配色

この5年間で、iStockのトップセラーの色調は寒色系のブルーから、暖色系のオレンジに変化しています。新型コロナウイルス流行後は、精神的なストレスを緩和する落ち着きのあるトーンや、安心感を与える温かみのある色調のビジュアルニーズがさらに加速しています。また、「Visual GPS」の調査では日本の消費者の90%が「正直で公正な企業から購入する可能性が高い」と述べ、88%が「透明なビジネスを行っている企業で働きたい」と答えています。このことからも、不安や恐怖といった感覚を与える可能性のある暗い色や冷たい色ではなく、見る人に安心感を与える落ち着いた色や、シンプルな形、分かりやすいビジュアルを使うことが、エンゲージメントを高めるために効果的をもたらすでしょう。

Scenic aerial view of heterosexual walking on pink salt lake
1278212179, Oleh_Slobodeniuk Scenic aerial view of heterosexual walking on pink salt lake
Close up of mother holding hands of cute little daughter relaxing in the park on a lovely day
1151004988, d3sign/Getty Images Close up of mother holding hands of cute little daughter relaxing in the park on a lovely day

4.SNS優先

新型コロナウイルスの流行により、日常生活におけるあらゆる消費活動がオンラインへ急速に移行し、直接顔を合わせることなく容易に商品やサービスを購入/利用できるようになりました。「Visual GPS」の調査によると、消費者の60%は、「より(自分に近い)身近に感じられるブランドや企業から商品やサービスを購入したい」と考えていることが判りました。
また、日本の消費者は、より新しいテクノロジーを受け入れていることもデータから明らかになっています。学校、仕事、生活といったあらゆるシーンで新しいテクノロジーを取り入れる流れは今後も加速することが予想され、消費者からより高いエンゲージメントを得るためには、SNSを使った情報発信やコミュニケーションをビジュアルでも示すことが重要になってきます。

Group of young Japanese boys streaming content from the internet.
1200356220, visualspace Group of young Japanese boys streaming content from the internet.
Mother photographing her baby girl with mobile phone on bed joyfully
1018089070, d3sign/Getty Images Mother photographing her baby girl with mobile phone on bed joyfully
Senior friends enjoying retirement party in cafe
1214872259, Yagi Studio/Getty Images Senior friends enjoying retirement party in cafe

5.動画がブーム

2021年は「5G」の普及により通信速度が向上し、今後はますます動画ビジネスが躍進することが予測されます。CSA Researchの調査によると、2023年には世界での動画閲覧者数は31億人に達すると言われており、動画コンテンツがこれまで以上に需要が高まってきます。
日本における「Visual GPS」の調査では、58%が「購入する製品やブランド、使用するサービスを選ぶ際に、写真、イラスト、チャートや図表、ビデオで情報を得たい」と回答しているように、日本の消費者はテキストよりも視覚的な情報を重視していることがわかります。このような動向や消費者傾向を意識し、より多くの適切な動画コンテンツを作成することがますます必要になるでしょう。

iStock’ Opinion

ビジュアルは人々の思考や行動に大きな影響を与えます。見た人の共感を呼び、高いエンゲージメントを得られるかどうかを大きく左右する重要なコンテンツです。写真や映像などのビジュアルコンテンツが、全世界共通のコミュニケーション言語となった現代社会において、クリエイティブの質の高さだけでなく、見る人目線でビジュアルを選択し発信していくことが、ますます重要になっていきます。
多様なコミュニケーションが求められる時代において、iStockのクリエイティブ専門チームは、時代に合った写真、ビデオ、イラストなどのコンテンツを今後も提案し続けていきます。

Comment by クリエイティブ専門チーム Creative Insights マネージャー 遠藤由理氏

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遠藤 由理
ゲッティイメージズ ジャパン株式会社
シニア・コンテンツ・エディター
遠藤 由理

映画制作とデジタルメディアデザインに重点を置いたビジュアルメディアの学歴を持ち、国際映画や日本映画のプロモーション、セールス、買収、配給などの仕事に従事。
2016 年からはゲッティイメージズ、ならびに、iStock のクリエイティブチームのメンバーとして、世界中のクリエイティブプロフェッショナルによる利用データ分析と外部データや事例を調査し、来るニーズの見識を基にCreative Insights(広告ビジュアルにおける動向調査レポート)を発信。

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