プロジェクトマネージャー になるには?
1、プロジェクトマネージャーってどんな人?
サイト構築の統括責任者。クライアント対応、トラブルの際の調整・交渉力、専門の違う多くのメンバーをとりまとめながらスケジュール通りに制作を進めていく、広い視野と実行力がモノを言う仕事です。下記に当てはまる人は、プロジェクトマネージャーの素質ありと言えるでしょう。
- □ リーダーシップをとることができる。
- □ トラブルのときこそ実力を発揮する。
- □ 納期通りにきっちり仕上げる、責任感を持っている。
2、プロジェクトマネージャーの主な業務フローは?
①クライアントのオリエンに参加
クライアントのニーズをどれだけ拾えるかが重要。まずはオリエンに参加して要件をヒアリング。
②企画提案書のとりまとめ
企画、デザイン案、システム仕様など、様々な人間が関わる提案書を作成します。
全体の構成や章立てを考え、最終的に一つの資料にまとめるのもプロマネ系ディレクターの仕事。
③詳細スケジュール、詳細予算策定
企画が通ったら、それをもとにタスクや費用の洗い出します。どれだけ詳細で緻密な見積ができるかが腕の見せ所!
④画面仕様、構成ルール策定
デザイナー、プログラマなどへの作業指示の元になるものを定めます。(ここできちんと決めておかないと大幅な手戻りの原因に…)
⑤トラブルシューティング
クライアントからの急な変更依頼やトラブルは当たり前。問題の切り分けと素早い判断で最善策を提示・調整します。
⑥進行管理
クライアントとの密なやりとり、制作スタッフとの情報共有をしつつ、制作の進捗管理と成果物のクオリティ管理を。あくまで納期は厳守!
3、プロジェクトマネージャーの基本職務と必要なスキルは?
詳細スケジュール策定 決定した企画に基づき、具体的なタスクや工数を洗い出し、詳細スケジュールを策定する。 |
■チェックポイント! 作業スケジュールが半年など長期に及ぶ場合、作業全体に大幅な遅れや変更が出ないよう、作業をいくつかのフェーズに分け、それぞれのフェーズごとに到達時期と到達目標をマイルストーンとして定め、一つずつ押さえながら進めていくことが重要となります。 |
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画面仕様設計 画面遷移、画面構成およびナビゲーション、ディレクトリ構造を設計し、詳細な画面仕様書を作成する。 |
■チェックポイント! ターゲットユーザーやサイトの目的を踏まえた情報構造や画面構成、ユーザビリティを考慮したナビゲーションを設計し、さらに破綻のない画面遷移を設計します。これらをもとにすべての作業が進行するため、抜けや漏れ、誤りのない仕様を設計できることが求められます。ディレクターの力量は画面仕様書でわかると言われる位、大切な仕事です。 |
制作管理 プロジェクト全体に目を配り、制作や開発が円滑に進捗するよう作業プロセス・品質の管理や調整、トラブル対応などを行う。 |
■チェックポイント! 例えばシステム開発が絡むプロジェクトの場合はページ制作作業と平行してプロトタイプの開発・検証を行い、実装作業の際に問題となりうる箇所と対策をあらかじめリストアップしておくなど、リスクをどこまで予測してあらかじめ手を打っておけるかで、トラブルをどれだけ「軽く」乗り切れるかが違ってきます。 |
4、プロジェクトマネージャーの評価ポイントとなるスキルは?
詳細予算策定 企画に基づいて個別作業のコスト算出を行い、詳細見積書及び予算計画書を作成して、提案・交渉する。 |
■チェックポイント! 納期間際での急な仕様変更やクライアントからのリクエストによる追加作業等の発生も、バッファとして含んだ予算策定をしておくことももちろん、「いざ」と言う時に作業を依頼できる外注先とその分の予算を確保しておくのが、腕のいいプロマネ系ディレクターと言えるでしょう。 |
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各種構成ルール策定 一定以上の品質の制作を行うための、デザイン・ナビゲーション・コーディングなどの各種構成ルールを設計する。 |
■チェックポイント! フルCSSでのコーディングに移行するクライアントも多く、ルール策定にはより高度な専門性が要求されるようになっています。コーディングスペシャリストなどとも連携し、サイトの目的に沿ったルール策定に向けた調整作業を行うことが重要です。 |