『ペルソナ作って、それからどうするの?』棚橋弘季氏の直伝、ユーザー中心のWebサイト設計 レポート

デジタルスケープでは、週末を使った実務者向けのトレーニング・ワークショップを各種開催しています。
1~2日間の短期集中講座で、“実務に活かす”ことを前提とした内容で、講師には現場の第一線をはるスペシャリストを招聘。その中から、「『ペルソナ作って、それからどうするの?』棚橋弘季氏の直伝、ユーザー中心のWebサイト設計」の模様をレポートします。

ワークショップの流れ

「『ペルソナ作って、それからどうするの?』棚橋弘季氏の直伝、ユーザー中心のWebサイト設計」は、2週連続の土曜日を使った2日間10時間のワークショップ。WebディレクターやWebマスターとしてWebサイト構築を手がける実務者向けの「ユーザー中心設計」を学ぶ講座です。

1日目

まず棚橋氏が、ユーザー中心設計の必要性や実際の作業プロセスのポイントを講義。その後は2チームに分かれ、ワークショップを中心に展開していきます。この講座で扱うテーマは「旅行情報サイト」のデザイン。「最近旅行に行った人のインタビュー調査」を事前に行ってありますので、そのインタビュー映像や発言録を確認し、ユーザーの分析作業から入っていきます。



(1)3名のユーザー調査をもとに「ワークモデル分析」を行います。



(2)このうち2名の分析結果をもとに「KJ法によるデータの統合」を行います。



(3)統合したデータをもとに「ペルソナの作成」を行っていきます。



(4)1日目の最後には、別のチームに対して「作成したペルソナの説明」を行います。

2日目

2日目は、一人ひとりが持参した写真から各チーム一つペルソナの写真を選ぶところから始めます。



(5)続いて、それぞれのシナリオ案をまとめ、チーム内で一つの「行動シナリオの作成」。この過程で、ユーザーが各シーンで何を求め、どんな機能・コンテンツが必要とされているのかを整理します。



(6)ここまでのプロセスを踏まえて、いよいよサイト上のデザインに展開です。「画面フロー図の作成」を行い、必要な画面とその流れを図式化。



(7)これをもとに最終工程の「ペーパープロトタイプの作成」に入り、1ページごとの画面構成図を完成させます。



(8)最後はチームごとの「成果発表」。リフレクションを通じて、今回の学習内容を振り返ります。

受講者の声

今までユーザーペルソナの利用方法がいまいちわからなくて、ペルソナを作って利用することが目的だと思っていました。実際にワークショップを行ってみて、ペルソナを作るまでの手順が大事だと思いました。
お互いに場を共有して表情を見ながら手を動かすことで、コミュニケーションがとれ、「顔をつきあわせて」作業することの重要性を学べた。
手書きでも、早くアウトプットすることが大切だと感じた。
ペルソナを作ったことがなかったので、実際作ってみて、行動シナリオの部分がこれだけスムーズに進むのかと驚きました。アイディアの出方、考え方の進み具合が格段にいい気がします。
棚橋先生の本に書かれている内容どおりのことなのですが、体験しないと分からないことばかりでした。先生からのアドバイスが貴重な勘所になりました。

棚橋弘季氏からのメッセージ

ユーザーの行動観察から潜在的ニーズを発見し、そのニーズを満たす具体的な解決策を物語風のシナリオとして描いた行動のリデザインとして発想すること。それは従来の「今あるものを改善する」というモノを中心としたデザインの発想とは異なる、イノベーションのためのユーザー中心のデザインの方法です。
今回は、そうしたデザインの方法、企画発想の方法としてのユーザー中心のデザインの基本プロセス・テクニックを、ワークショップ形式で体験していただきます。

▼講師の個人ブログ『DESIGN IT!w/LOVE』のレポート

ユーザー中心のWebサイト設計・ワークショップ1日目
ユーザー中心のWebサイト設計・ワークショップ2日目

▼講師プロフィール

棚橋弘季氏
1968年生まれ。株式会社イード・ユーザーエクスペリエンス部において、プロダクトおよびウェブサイトのデザインに関するリサーチ&コンサルティング業務に従事。株式会社ミツエーリンクスでのウェブサイトの企画、戦略立案の業務を経て、2008年2月より現職。ユーザー調査、ペルソナ/シナリオ作成、ユーザーテストなどを通じて、クライアント企業のユーザー中心のデザインを支援している。ペルソナデザイン・コンソーシアム理事。情報デザインフォーラム・メンバー。著書に『ペルソナ作って、それからどうするの?』(ソフトバンククリエイティブ)、共著に『マーケティング2.0』(翔泳社)。個人ブログはDESIGN IT!w/LOVE

講座のお申し込み・
お問い合せはこちら