有能になる方法 ~後編:才能の見つけ方~

才能を特定する方法

前編「強みの磨き方」では、(1)自分の才能を特定して、(2)その才能にフォーカスして学習と実践を積み、(3)その才能が発揮される場を与え続けて自分の強みを磨いていこうというお話をしました。忘れちゃった人は、今一度読み返してみてくださいね。

さて、とはいえ「自分の才能を特定する」ってなかなか難しいものだよね、というところで話が終わっていたので、今回はその方法について具体的に考えていきたいと思います。「自分で自分を観察する」「診断ツールを使う」、大きく2つに分けてお話ししていきます。

自分で自分を観察する

うまくやれば最も良質な結果を得られるのが、自分で自分を観察する方法。前回紹介した「さあ、才能(じぶん)に目覚めよう あなたの5つの強みを見出し、活かす」では、自分で自分の才能を見つける手がかりを4つ挙げています。下の4つをみて、思い当たることを洗い出してみましょう。

自分の才能を見つける手がかり

無意識に反応していること

慣れない仕事や苦手な仕事の局面、突発的な出来事や窮地に立たされたとき、自分が無意識に気にかけて行動をとったり、逆に行動を制限したりしていること。無意識のこだわり。

切望すること

誰かに止められても、社会的・経済的にムリでもムダでも、それをやりたくなってしまうこと。周りの意見・風潮などに惑わされず、自分の「真の切望」に耳を傾けることが大事。

修得が速いこと

その分野で必要な技術を学び始めたとたん、自分の中でスイッチが入ってしまったこと。気がつくと他の人を引き離し、教わらなくとも次にやるべきことが湧いて出てきて自らやっていること。

満足を覚えること

それを成し遂げたとき、気分がいいこと。その状況下にいると満足を覚えること。「これはいつ終わるか」ではなく、「いつまたこれができるか」が気になって仕方ないこと。

※参考:「さあ、才能(じぶん)に目覚めよう あなたの5つの強みを見出し、活かす」

こういう類の答えを導き出すには結構集中力と時間が必要なんですけど、ぜひ時間をとって一つひとつ洗い出してみると良いですよ。自分の強みの源泉を知る良質なネタを集められると思います。

さあ、才能(じぶん)に目覚めよう―あなたの5つの強みを見出し、活かす
さあ、才能(じぶん)に目覚めよう あなたの5つの強みを見出し、活かす
マーカス・バッキンガム、ドナルド・O・クリフトン(著)

「他の人に訊いてみる」のも有効

なお、前回お話ししたとおり、才能とは“自分が無意識にやっていて、他の人も当然やっているに違いないと思いこんでいるもの”なので、自分で発見するのがとても難しい。ですから、自分で自分を観察する方法を補完するのに「他の人に訊いてみる」のも有効でしょう。

診断ツール『ストレングス・ファインダー』を使う

一方最も効率的なのは、診断ツールを使う方法。巷で噂?の『ストレングス・ファインダー』は、名前のとおり“自分の強みの源泉を発見”してくれるツールです。

ストレングス・ファインダー
ストレングス・ファインダー

200万人近い人を対象に行ったインタビューをもとに米国のギャラップ社が開発した診断ツールで、34のパターンからその人にとって上位5つの資質を導き出すと いうもの。Web上で受けることができ、受検後すぐ5つの資質とそれぞれ600文字程度の解説がレポート表示されます(日本語)。このコラムで紹介してい る本にアクセスIDがついてくるので、本代(1,600円)が惜しくない方は買って受けてみてはいかがでしょうか(注:IDは一回しか使えないものなの で、中古を買っちゃダメです!)。

ストレングス・ファインダー
日本語の受検ページも用意されている。

私が受けてみた感想としては、基本的に自分の才能を提示されるので、悪い気がしない、というかむしろ超気持ちいい!というか (笑)。自分の回答(認識)をもとに診断するものなので、自分が「あたってる!あたってる!」と思う結果が出るのも当然っちゃー当然なのですが、それでも自分の強みの源泉らしきものを明文化して提示くれる価値は大きいと思います。自分の中の無意識を、“意識のまな板”の上に乗っけてくれる感じですね。

また、私が一番惹かれたこの診断ツールの特長は、34の資質が独立して存在していること。多くの性格検査は 「A.内向的」「B.外交的」という要素が用意され、Aの場合Bにはならないってことになりますが、『ストレングス・ファインダー』にはこういった相反す る要素がありません。世の中には一見相反するように思える資質を両方備えている人ってたくさんいるもので、例えばパーティーの場では交流を愉しみつつ、一 人の時間も大切にする人に「社交性」と「内省」という資質を割り当てるのは、とても現実的な診断だと思いました。

「それで自分はどう思うか」が一番大事

今回は「自分で自分を観察する」「診断ツールを使う」という2つの方法をご紹介しましたが、いずれにせよ最終的には“自分なりに吟味して、自分なりの解釈を出す”行為が不可欠です。「それで自分はどう思うか」、これを最終工程として必ず行うようにしてください。そして自分の才能を特定したら、前回お話しした第2ステップへ、実際に才能を育んでいくのを忘れずに!

(デジタルスケープ キャリアカウンセラー 林真理子)

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